アウディ、“スパイシー”な「S3スポーツバック」発表会リポート 東京モーターショーには参加、前向きなメッセージを出す |
S3のベースモデルであるA3スポーツバックは、2008年9月のマイナーチェンジで好評を得、とくに1.4リッターターボエンジンを搭載する1.4TFSIが500台を受注し、供給が間に合わない状態という。
同社のドミニク・ベッシュ社長によれば、A3は日本での販売台数の5分の1を占める重要なモデル。同社のシェア拡大とともにA3もAセグメントでのシェアを伸ばしており、今年は20%越えが目標。この目標達成に欠かせないというS3は、A3全体の約10%、350台を販売する予定。
ベッシュ社長は「スポーティーかつスパイシーで環境に配慮したモデル」と紹介。「35~40歳の、子どもがまだ小さいかいない、アクティブなライフスタイルの夫婦」をターゲットとする。さらに環境性能もアピールポイントであることから「社会責任を果たしながらスポーティーさを賢く追求したいお客様」とした。
環境性能については、日本市場でのハイブリッド車のシェアが4%、ディーゼル車のシェアが0.1%であることを挙げ、98%を占めるガソリン車の改善こそが、現実的かつ効果的な環境対策であると訴えた。ただし、同社のハイブリッド戦略やディーゼル戦略に変更はなく、2010年に日本市場にディーゼル車を導入する計画も変更されていないという。
■前向きなメッセージを出す
市場回復を見込む根拠は「消費者心理はゆっくりと回復する。また東京モーターショーの年でもあり、アウディと競合他社の新車効果で消費を呼び戻せる」とする。経済環境悪化に伴い開催が危ぶまれる東京モーターショーだが、「モーターショーは、自動車と自動車産業のお祝いの場でもあるが、車が好きな人だけでなく、車に興味がない人や将来のお客様にも、夢と未来を提供できるチャンス。S3のようにエモーショナルでスポーティーな新車やモーターショーで、前向きなメッセージを出すことが大変重要」と述べ、東京モーターショーに参加する姿勢は変わらないとした。
■URL
アウディジャパン株式会社
http://www.audi.co.jp/
製品情報
http://www.audi.co.jp/audi/jp/jp2/new_cars/s_rs/s3.html
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http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20090202_38555.html
(編集部:田中真一郎)
2009年2月2日