SAAB、会社再編手続を申請し完全独立事業体の設立を目指す 新型「9-5」や「9-3X」「9-4X」の市販準備も |
SAABは、スウェーデンの法的措置に基づいた会社再編手続きを申請したことを発表した。今後、完全独立の事業体の設立を目指す。
この再編は、SAAB取締役会によりグローバルビジネスを戦略的に見直した結果行うことを決定した。自己管理型のスウェーデンの法的手続きに則り、裁判所から指名された独立した管財人の指導のもとに遂行され、デザイン、エンジニアリング、マニュファクチュアリング事業をスウェーデンに集中化させる計画などを含む、企業再編に向けた提案を策定。提案書を申請後3週間以内に債権者に示し、法廷の承認後に3カ月間かけて再編を遂行する。
CEO(最高経営責任者)のヤン・アケ・ヨンソン氏によれば「投資に適した、真に独立した事業体を作る上での最善策であるという結論に至った」とのこと。今後1年半のうちに、新型「9-5」のほか新型車「9-3X」「9-4X」を市販できる準備があり、「資金を確保することさえできれば、力強い成長を見込めるだけの優秀な基盤を持っている」としている。
再建期間中は、政府からある程度の支援を受けつつ公式な再建手続きに従って営業を継続。既存のユーザーへのサービスやパーツの供給に関しては引き続きSAABが行うとしている。また、この再建はGeneral Motorsの他事業に影響を及ぼすものではないとしている。
(編集部:大久保有規彦)
2009年 2月 24日