日産、GT-RでFIA GT参戦
2009年のモータースポーツ体制を発表

NISSAN GT-R FIA GT



 日産自動車とNISMO(ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル)は2月27日、2009年のモータースポーツ活動体制を発表した。

 この中で、GT-RでFIA-GT1クラスに出場することが発表された。同クラスに参戦するチームに販売する車両の性能を確認するためで、4レースのみ、賞典外の出場となる。監督は亀井泰治氏、ドライバーはミハエル・クルム選手とダレン・ターナー選手。英国のレーシングチームであるGigawave MotorSportをパートナーとする。

 FIA GTは1997年から開催されている国際GT耐久レース。アストンマーチン、マセラティ、ランボルギーニ、シボレー・コルベットなどの“スーパーカー”が参戦している。

 また国内のSUPER GT(2009 AUTOBACS SUPER GT SERIES)には、GT500クラスに引き続きGT-Rで参戦。NISMO、HASEMI MOTOR SPORT、TEAM IMPUL、KONDO RACINGから1台ずつ、計4台を出走させる。ドライバーはNISMOが2008年王者の本山哲/ブノワ・トレルイエ組、HASEMI MOTOR SPORTはロニー・クインタレッリ/安田裕信組。TEAM IMPULは松田次生/セバスチャン・フィリップ組、KONDO RACINGはジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/荒聖治組となる。なおHASEMI MOTOR SPORTの安田選手は2008年のGT300王者。

 2009年型GT-Rは、規定変更に対応し、オーバーハング短縮に伴うダウンフォース減少を抑制するよう空力を改善したほか、パドルシフトとエアコンを装備してドライバビリティを向上させた。

 SUPER GTでは、GT300クラスのフェアレディZで参戦するプライベーターの支援も行う。

NISSAN GT-R GT500 2009

 このほかの活動は次のとおり。

・マーチカップ開催

・スーパー耐久シリーズ
 プライベーターのフェアレディZをサポート

・中国サーキット選手権(China Circuit Championship)ツーリングカー1600ccクラス
 東風日産乗用車公司のティーダをサポート

・南アフリカオフロード選手権
 南アフリカ日産のナバラをサポート

(編集部:田中真一郎)
2009年 3月 2日