トヨタ、新型「クラウンマジェスタ」の発表会を開催 「トヨタブランドの頂点に立つ車として、最上の快適をお届けしたい」 |
トヨタ自動車は3月26日、東京都豊島区の「アムラックス東京」にて、新型「クラウンマジェスタ」の発表会を開催した。
発表会では、代表取締役社長の渡辺捷昭氏が登壇した。渡辺氏は、クラウンマジェスタについて、日本を代表する高級車である「クラウン」の上級モデルとして誕生し、先代よりトヨタブランドのトップの座を「セルシオ」より譲り受けた車、と説明。新型クラウンマジェスタについては、「トヨタブランドの頂点に立つ車として、その品格にさらなる磨きをかけ、最上の快適をお届けしたいと考えて開発された」と述べた。
また、新型クラウンマジェスタに先日試乗したとのことで、「とても静かな車に仕上がっており、楽しく安心して運転することができた。後席に座っても足元が広く、体に馴染むシートに安らぎを感じることもできた」と感想を述べ、「皆様の日々の疲れを癒すかけがえのない存在になればと思います」と総括した。
エクステリア | ||
インテリア(シェル本革シート) | ||
前席センターコンソール | ファイングラフィックメーター | 後席センターコンソール |
ブラックファブリックシート | ブラックプレミアム本革シート | |
Gタイプ“Fパッケージ”の後席センターコンソール | Gタイプ“Fパッケージ”の電動オットマンシート | エンジンルーム |
続いて、チーフエンジニアの下村修之氏が登壇し、新型クラウンマジェスタの概要説明を行った。下村氏によれば、「存在感のあるスタイルと、取り回しのよいスタイル」「質感の高い室内空間」「基本性能の大幅な向上」の3点を中心に開発したとのことで、「これらを高い次元で実現し、トップモデルとして最高の満足を提供することがクラウンマジェスタのあるべき姿。知恵と感性、最新の技術を惜しみなくつぎ込んで開発しました」とコメントした。
「存在感のあるスタイルと、取り回しのよいスタイル」については、ホイールベースを75mm延長しつつも前後のオーバーハングを短縮し、全長を5m未満の4995mmに設定。これにより、「のびやかなサイドシルエット」「室内の快適性の向上」「挙動が穏やかになり乗り心地が向上」という3つのメリットが得られたと言う。
「質感の高い室内空間」については、本杢の素材感と輝度の高いオーナメントとのコントラストを調和させ、上質な空間を演出したほか、手に触れる箇所については厳選した素材を日本人の感性と技術に基づいて、細部までこだわって仕上げたと言う。加えて、全席シートを骨格、形状、大きさを見直すなどして新たに開発したほか、使い勝手のよいセンターコンソール、後席左側の電動オットマンシートなどを装備し、快適性をより追求したとしている。
「基本性能の大幅な向上」については、トップレベルにふさわしい乗り心地、静粛性、安全性を後席でも感じられるよう追求したとして、電子制御エアサスペンションによる挙動制御、高遮音性ガラスを採用するなどして静粛性の向上を紹介した。また、世界初の技術となる「前側方プリクラッシュセーフティシステム」や「プリクラッシュシートバック」などの安全技術も紹介した。
これらを踏まえて下村氏は「新型クラウンマジェスタトヨタブランドのトップとして、本当に必要なもの何かを見つめ直し、柔軟な新しい発想を加えて、持てる技術を尽くし、徹底的に磨き上げた」と開発の経緯を総括。「日本を牽引するビジネスリーダーの方々に乗っていただき、鋭気を養っていただきたい」とまとめた。
トヨタは、今回発表会を開催したアムラックス東京や、東京都江東区の「MEGA WEB」にて新型クラウンマジェスタの特別展示を3月27日から5月10日まで実施する。また、MEGA WEBでは3月27日から、アムラックス東京では4月中旬から無料試乗キャンペーンも実施する。
(編集部:)
2009年 3月 26日