東海電子、業務用アルコール・インターロック装置「ALC-LOCK」 呼気内のアルコールを検知して、エンジン始動をロック |
「ALC-LOCK」の使用デモ。手に持ったアルコール検知ユニットに呼気を吹き込みアルコール濃度を検知する。車のダッシュボード上にはディスプレイユニットやコントロールユニットが置かれる |
2009年5月27日発表
13万4400円~
ALC-LOCKの発表を行う東海電子アルコール検知システム事業統括専務取締役の杉本哲也氏 |
東海電子は5月27日、業務用アルコール・インターロック装置「ALC-LOCK」を発表するとともに、都内において製品発表会を開催した。価格はALC-LOCK本体セットが13万4400円、メンテナンスツールキットが12万6000円。
ALC-LOCKは、業務用途を想定したアルコール・インターロック装置。近年酒気帯びによる事故などが社会問題化しており、とくに業務において大量に自動車を使用する事業者の場合、ドライバーの管理が大切になっている。
ALC-LOCKは、アルコール検知ユニット、コントローラー、ディスプレイユニットなどの車体側に設置する機器類からなる本体セットと、その設定を行うメンテナンスツールキットからなり、エンジン始動時に検知ユニットに呼気を吹き込み、アルコール濃度が設定値以上であればエンジンを始動できなくするというもの。
アルコール濃度の設定範囲は、0.050~2.000mg/Lで、分解能は0.001mg/L。道交法で酒気帯び運転となるアルコール濃度は0.15mg/Lであり、事業者によってより厳しい運用をできるものとした。
発表会において、東海電子アルコール検知システム事業統括の杉本哲也専務取締役は、「『ALC-LOCK』は、国交省のアルコール・インターロックの技術指針(案)に適合している製品で、検知の際に呼気を吹き込むだけでなく、吸い込むタイミングを指示することで風船を使用してアルコール濃度をごまかすなどの不正も防止している」と言い、想定ユーザーとして多くのドライバーの管理などが必要になる運輸業者などを挙げた。
また、ALC-LOCKには、運行管理者向けにALC-LOCKのログを管理するWindowsアプリケーション(18万6900円)、国交省のガイドラインによって義務づけられている180日ごとの測定器校正(1万5750円/台)が用意されており、東海機器の試算によると20台のトラックを運用する営業所の導入費用は390万7050円としている。
(編集部:編集部:谷川 潔)
2009年 5月 27日