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【特別寄稿】新型プリウスの無給油1000マイル超え挑戦記


宮野滋氏の新型プリウスと、由良拓也氏のプリウス・ユラスタイルをゴール地点の熊本空港で記念撮影。新型プリウスは1388km走って33.1km/L、プリウス・ユラスタイルは1685.3km走って34.4km/Lの燃費を記録した

 6月7日の記事「新型プリウスで、東京〜鹿児島〜熊本の無給油燃費記録に挑戦」でお届けしたように、省燃費走行のギネス記録を持つ“燃費男”こと宮野滋氏が挑戦した東京〜熊本の無給油走行。宮野氏から走行を終えてのリポートが届いたので、特別寄稿としてここに掲載する。なお、走行途中の模様については由良拓也氏のブログ「ゆらたく屋ブログ」に詳しく掲載されているので、興味のある方はそちらも参照してほしい。

 ガソリン価格の高騰と地球温暖化の影響で、最近、燃費に関心を持つ人達が確実に増えています。そのこともあってか、トヨタ「プリウス」のオーナーを中心にした、満タンで1000マイル=1609km を走った人達だけが入れるという「1000mileclub」というインターネット上のクラブがあります。

 そこで私は、新型プリウスで東京から鹿児島まで高速道路を1370km走り、さらに一般道を走って熊本空港に至るコースで1000マイル=1609km超えを狙うことにしました。私の新型プリウスとともに走るのは、「違いの分かる」レーシングカーデザイナー由良拓也さんが先代プリウスをべースに開発した、「プリウス・ユラスタイル(ユラプリ号)」。空気抵抗を低減するオリジナルのエアロパーツなどが取り付けられています。

 スタートは、東名高速東京IC(インターチェンジ)近くにある、出光興産のガソリンスタンド。ここで満タンにした2台のプリウスは、6月7日の日曜日、6時45分に東京ICのETCゲートを通過しました。ETCの休日特別割引を利用して鹿児島ICまで目指す2台のプリウスの、燃費との戦いが始まりました。

 インターネットでこのイベントを知った十数台のプリウスが、この2台を追って最初のドライバー交代を行う日本坂PA(パーキングエリア)まで走ってくれました。一緒に走って区間燃費で2台と競いたいという燃費マニア達です。新型プリウスはこの時点で、33.6km/Lを記録、一緒に走ったユラプリ号は35.1km/L。さらに同時にホンダの「インサイト」も併走したのですが、こちらは31.3km/Lを記録。

 ユラプリ号はヨコハマタイヤの「DNA Earth-1」というエコタイヤのトレッドを削り、空気圧を3.5気圧に上げ、さらに車高を3cmも下げ、さらにリアにはディフューザーまで装備するという工夫をしています。それに対して私の新型プリウスは、10日前に納車されたばかりで新車状態のまま。グッドイヤーの「GT3」というエコタイヤの空気圧はノーマルの前2.5/後2.4気圧のままです。ただし、日本坂PAで足踏み式のポンプを使い空気圧を3.0気圧に上げました。

 日本坂PAでユラプリ号は由良さんから近藤正純ロバートさん、新型プリウスは私から高見真文さんに運転を交代。その後、養老SA(サービスエリア)、権現湖PA、瀬戸PA、高坂PA、美東SA、壇ノ浦PA、北熊本SAとドライバーを交代。これらSAやPAでのドライバー交代をインターネットで告知していたため、必ずプリウスが何台も待ち受けてくれており、そこで交歓会を行いながら目的地の熊本空港を目指しました。

 インサイトは壇ノ浦PAで燃費をチェックして31.0km/L。九州に一度上陸してから引き返し、美東SAまで走って1085km、33.80L給油して満タン法で32.1km/L。燃費計の数字は30.8km/Lという数字になりました。

 登り坂が多い区間では新型プリウスのほうが、ユラプリ号に比べ燃費がよかったものの、下り区間ではユラプリ号のほうが燃費が優れていました。

 先代のユラプリ号、新型プリウスとも燃料タンクの容量は仕様上45Lなのですが、ボディーを傾けながら給油する「超満腹満タン法」では、ユラプリ号には58Lも入りました。新型プリウスでは、同じ45Lでもタンク容量が小さく、それほどは入りませんでした。

 それもあってか新型プリウスでは、燃料の残量を示すゲージが九州に入ると1つになり、北熊本SAの前で燃料警告が点滅を始めました。これは残量が6Lあまりということです。鹿児島ICの手前、桜島SAで新型プリウスの無給油記録チャレンジをギブアップ。1388km走って燃費計は33.1km/L。これに対して一度ミスコースしたユラプリ号は、1396km走って34.2km/Lでしたが、その時点で燃料ゲージが4つ残っていました。結局、この後新型プリウスの先導で一般道を走り、6月8日の14時7分ゴールの熊本空港に到着。ユラプリ号と一緒に記念撮影をしました。

 ユラプリ号の熊本空港到着時点での走行距離は1677.2km、燃費計では34.5km/Lを記録しました。熊本空港に到着後も、燃料ゲージは2つ点灯しており、最終的に近くのガソリンスタンドに移動して東京で給油して以来、初めての給油となりました。1000mileclubの正式ルールでは、このスタンドまでの走行距離である1685.3km、燃費計の34.4km/Lが記録として残りました。高速道路を使った今回のチャレンジでは、1000mileclub始まって以来の最短時間で1000マイル超えを果たしたことになります。

(宮野 滋)
2009年 6月 17日


 



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