【SIS東京スペシャルインポートカーショー2009】
ドレスアップされた輸入車など1000台を展示

2009年6月19日~21日
東京ビッグサイト
入場料:2000円
(業界関係者は事前登録で無料)



 輸入車のドレスアップやチューニングを主体とした「SIS東京スペシャルインポートカーショー(東京スペシャルインポートカーショー実行委員会 主催)」が東京ビッグサイトで開幕した。期間は19日から21日まで。同じ会場では「オートメンテナンスショー」も開催している。

 出展数は約270社/団体、展示車は約1000台。会場では、輸入車のドレスアップパーツを扱うショップやメーカーがなどが出展するほか、輸入車の即売コーナーをはじめ、展示即売を行うショップなども出展。20日と21日は同乗体験試乗会やユーザーグループのイベントなども行われる。

チューニングメーカーやカスタムカーメーカーが多数の車を展示
 大手チューニングカーメーカーではブラバスジャパンが出展。スマートを含むメルセデスベンツのチューニングカーを展示。メルセデスベンツSLクラスがベースで6.2リッター555馬力の「SL-B63S」、Cクラスがベースの「C-63BS」、Gクラスがベースで5.4リッターエンジンを積む「G-K8」、スマートフォーツーがベースで1.0リッター112馬力の「Ultimate 112」などを展示した。

 カスタムカーではアメリカ車や旧型ミニをベースにしたものが目立った。アメリカ車ではカスタマイズを請け負うショップや、ハイドロサスなどのパーツを扱うメーカーなども登場した。

 ローバー・ミニなど旧型のミニのカスタマイズ車などは一角を占めており、オリジナルからまったく異なる形状のボディーを載せたものまでさまざま。新型のBMWミニについても、4ドアボディーのBMWミニ・クラブマンを往年のミニ風にカスタマイズするアクセサリーの展示などもあった。

 特に旧型ミニは長期に渡って生産されたこともあり、展示も豊富。本国イギリスからホワイトボディーまで取り寄せ可能なショップまであり、希少な車も目にすることができた。

Cクラスがベースで6.3リッター530馬力のブラバス「C-63BS」メルセデスベンツSLクラスがベースで6.2リッター555馬力のブラバス「SL-B63S」スマートフォーツーがベースで1.0リッター112馬力のブラバス「Ultimate 112」
キャデラックのSUVをベースにガルウイングドアや大口径ホイールなどを装備定番のガルウイングドアはハマーにも旧車にも大口径ホイールを装備
SUPER PROTECTION FILMでは、フィルム貼り付けでつや消しブラックを実現。元のカラーに戻せるドレスアップだ。フィルム貼りの費用はレクサスLSで約38万円ほどだと言う。元のカラーはパールホワイトフォルトィーナはシトロエン・エグザンティアをスーパーチャージャーでチューニング
内装のドレスアップを行うイズ・ミーのメルセデスベンツCLS。純正内装のステッチを解いてクロコダイル皮に張替えた。ホワイトのシートなど、ホイールなどもすべて含んで改装費用は約368万円ミニ・コンパーチブルの内装は合計約194万円のドレスアップ
ミニデルタが取り扱うミニ・クラブマン用のボディーキットを装着。ウッド模様の特殊印刷が施してある内装にもウッドのパーツがふんだんに装着してある三和トレーディングは永久にミニに乗れるようにローバー・ミニの新品ホワイトボディーを取り扱い。ブリティッシュ・モーター・ヘリテージ製
キャメルオートはミニをストレッチしたカスタムカー。後部に注目こちらが後部。マフラーとナンバープレートの封印が後部であることの証明だ
ロッソコルサはフィアット パンダをチューニングロッソコルサのプジョー106
シトロエンの有名店、キャロルはレストアしたシトロエンDSを出展。内装などをリフレッシュキャロルが持ち込んだHトラック。中古で輸入したばかりでこれから仕上げる車
テクニカルショップ・ハッピーはロータス・ヨーロッパやロータスのレーシングカーのメンテナンスを行うショップ。サーキットの狼に登場した懐かしい車が多数。ロータス・ヨーロッパはサーキットを走れるくらい徹底的にレストアしたと言うなんと、これは1972年のロータス・ヨーロッパのボディーを使ったモーターボード。15年前に製作されたものだと言う
エトスは、カッティングシートによる外装イメージチェンジを提案。メタリックのシートを貼り付け、塗装に代って外装を変更する光沢の強いものなら、鏡のように映り込む

ドレスアップパーツでは、ホイールやエアロパーツが多数
 ホイールはBBSやレイズなど主要メーカーをはじめ、多数のメーカーが出展した。エアロパーツなども多く、それらを装着して仕上げたドレスアップカーとしての出展が多かった。

 ホイールでは、BBSが新しい鍛造方式のホイールを参考出品。通常の鍛造よりも目の細かい鍛造ホイールのカット断面を展示していた。また、最近の流行として、スワロフスキー風のデコレーションを施したホイールなども展示された。

 タイヤメーカーでは横浜ゴムが出展、新製品の「ADVAN dB」をはじめ各ADVANシリーズなどを展示した。

唯一出展するタイヤメーカー、横浜ゴムのブース新製品の「ADVAN dB」をはじめ各ADVANシリーズ「ADVAN dB」は非対称デザインを採用、コンフォートタイヤの最高峰だと言う
BBSのホイールを展示する日本BBSのブースBBSホイールを製造するワシマイヤーが新しい鍛造方法を展示。より強い強度を実現するので、実用化すれば軽量化や剛性強化などが図られると言う鍛造工程を2度繰り返すことでより細かい構造を実現すると言う
レースなどで人気のレイズのブース根強い人気のホイール「VOLK RACING TE37」を装着するデモカー
スワロフスキー風のデコレーションを施したホイールBMWのチューニングショップのスタディはラウンジを設置、車を見ながら一休み

輸入車が会場で買える
 展示ホールの一番奥には中古車を中心とした即売コーナーを設け、FAIA加盟の販売店がクルマを展示した。クラシックカーに入る部類の車はもちろん、登録から数年の輸入車や、今回のイベント向けの買い得車までが並んだ。

 中古車だけでなく、直接アメリカで現地のクルマを買い付けて輸入してくれるショップなども出展。アメリカ車に混じって日本で発売されていないトヨタ「FJクルーザー」「タンドラ」、日産「インフィニティ」などの逆輸入車も目立った。

FAIA輸入車Premium展示即売会に出品されたハマーH1展示即売会に出されたインフィニティFX35 2009年モデルスーパーセブンも多数出品
カスタマイズカーも購入できる。表面が金属ヘアライン加工のコブラ1963年メルセデスベンツ190SL。ここに展示される車は、古くても走行9万km未満で保証付き。使われるカスタムパーツも正規品を使っていることが証明されている1992年のメルセデスベンツ 500E。ミディアムクラスに5リッターエンジンを載せて当時話題になったモデルも198万円
トヨタ「タンドラ」はコロンブスが輸入。新車で439万円から。横幅は2mを超え、全長も約6mと完全なアメリカンサイズだが、国内でも人気で販売も安定していると言うトヨタ「FJクルーザー」。日本製だが、太平洋を往復してここまで来たインポートカー1959年オースチン・ヒーレーもブースでは値札が掲げられている。385万円
ミニはミニでもイタリアのイノチェンティがライセンス生産したイノチェンティ・ミニ 1973年顔が変わってしまった時期のミニ・クラブマン・エステート 1974年1967年のフォード・マスタングを現代的にリメイクした車。1210万円。
シボレー・インパラも売り物。価格は応相談シボレー・インパラの特徴的なテールも間近で拝むことができる1970年 ダッヂ・チャレンジャー レストア済み。この車は非売品。

子供から大人まで楽しめるイベントや即売コーナー
 屋内展示のほか、屋外での展示も行われた。屋外にはショップのデモカーや販売車を展示、屋内ではできないエンジンの始動なども行われ、賑わいを見せていた。

 また、実物の自動車のほかミニカーの販売を行うブースや、各種グッズ、メンテナンス用品などが即売された。

屋内に展示されたランボルギーニ・ムルシエラゴはエンジンをかけていたクライスラー・ジープは外に置いたほうが似合う屋外にもデモカーが展示される。こちらはパーツと車両輸入代行を行うGMコーポレーション
ミニカー即売のブースは賑わいを見せているバッグや衣類などグッズの店も出店工具店も出店。自分で整備するユーザーが押し寄せた
専門ショップはミニカーから本物の車まで即売中
トライクは土日に開催される同乗試乗会に3輪車を提供する

土日は体験試乗会、トークショー、ユーザーミーティングなどを開催
 SIS東京スペシャルインポートカーショーの会期は3日間、土日にあたる20日と21日は同乗体験試乗会やユーザーグループのイベントなども行われる。

 体験試乗は各ショップがカスタマイズしたローバー・ミニ、3輪のトライク、ロータスヨーロッパ、シトロエン2CVなど。

 また、アニメの絵柄でドレスアップした「痛車」を輸入車で作成した「インポート痛車ショー」や「みんカラ」の主要ブログオーナーの愛車が集まる「PROXESみんカラミーティング」、ルノー・カングーなどルノー車が集まる「カングージャンボリー&ティーポミーティング」など開催される。

(正田拓也)
2009年 6月 19日