日産、「スカイライン クロスオーバー」を発売 クーペとSUVを融合させたニュータイプモデル |
日産自動車は7月13日、「スカイライン クロスオーバー」の発売を開始した。価格は420万円~499万8000円。
スカイライン クロスオーバーは、クーペモデルの運動性能と、SUVモデルの持つ上質な乗り心地を融合させた、ニュータイプモデル。「地を捉え、宙を駆ける」姿をイメージさせたというエクステリアは、FRらしさが感じられるロングノーズとリアフェンダー、クーペモデルのようなアーチドキャビンが特徴で、外観からスポーティさが感じとれる。
2WD(FR)モデルの「370GT Type P」「370GT」と、4WDモデルの「370GT FOUR Type P」および「370GT FOUR」の4グレードで構成され、搭載するエンジンはいずれもV型6気筒 DOHC3.7リッターの「VQ37VHR」。最高出力は243kW(330PS)/7000rpm、最大トルクは361Nm(36.8kgm)/5200rpmで、2400rpmから最大トルクの90%を発生する。全モデル共通のマニュアルモード付電子制御7速ATは、Dレンジで停車している際にエンジンの駆動力をトランスミッションに伝えないようにコントロールし、駆動ロスを低減させることで燃費性能を向上させるという「N(ニュートラル)アイドル機能」を装備する。
足まわりは4輪独立懸架サスペンションで、フロントがダブルウィッシュボーン式、リアに走行性能とラゲッジルームの容量拡大を両立したマルチリンク式を採用。スカイライン クロスオーバー専用にチューニングが施された「デュアルフローパスショックアブソーバー」は、高速道路などの継ぎ目を乗り越える際にはやわらかく吸収し、コーナリング中はボディーの無駄な動きを抑制する味付けがされている。
インテリアは包み込まれるようなデザインが特徴的。高めに配されたシフトノブや、サイズが大きくゆったりとしたロングアームレストなど、扱いやすさとラグジュアリー感を両立させた。インテリアカラーはグラデーション塗装が施された本木目フィニッシャーを採用するブラウン内装と、アルミフィニッシャーを採用したブラック内装の2パターン。いずれも専用カラーの本革シートを用意する。後席は左右独立6:4分割式を採用し、リアシートが倒れていても運転席に居ながらにしてシートを起こすことができる電動復帰機能を有する。また、ラゲッジルームには左右それぞれに「前倒し&電動復帰スイッチ」が用意され、リアゲートからぞれぞれシートバックの前倒しと引き起こしができる。
ブラウン内装 | ブラック内装 | 前席にはシートヒーターを装備 |
ファインビジョンメーター | ラゲッジルーム | リアシートはラゲッジルームに「前倒し&電動復帰スイッチ」を配するほか、運転席からも電動で前倒しされたシートを復帰させることができる |
その他、先進装備としては、駐車支援システム「アラウンドビューモニター」(370GT Type P、370GT FOUR Type Pは標準装備)、車線から逸脱しそうな場合に有効な「LDW(レーンデパーチャーワーニング:車線逸脱警報)」、「LDP(レーンデパーチャープリベンション:車線逸脱防止支援システム)」、約15km/h以上で前方車両に接近した際に注意を促す「FCW(フォワードコリジョンワーニング:前方車両接近警報)」などが設定される(すべてメーカーオプション扱い)。
ボディーサイズは4635×1800×1575mm(全長×全幅×全高)、車両重量は1730~1830kg。ボディーカラーは「スパークリングロゼシルバー」「クリスタルホワイトパール」「ブリリアントシルバー」「スーパーブラック」「ストラフィアブルー」「ビターショコラ」「ブレードシルバー」の7色。
■ボディーカラー一覧
クリスタルホワイトパール | ブリリアントシルバー | スーパーブラック |
ブレードシルバー | ストラフィアブルー | ビターショコラ |
スパークリングロゼシルバー |
■グレード一覧
グレード | エンジン | ミッション | 駆動方式 | 価格 |
370GT | V型6気筒DOHC 3.7リッターエンジン | 7速AT | 2WD | 420万円 |
370GT FOUR | 4WD | 447万3000円 | ||
370GT Type P | 2WD | 472万5000円 | ||
370GT FOUR Type P | 4WD | 499万8000円 |
(編集部:小林 隆)
2009年 7月 13日