アウディ、創立100周年記念イベント
世界最大のQRコード製作

人の手による世界最大のQRコードができ上がった

2009年7月14日



会場は幕張メッセ イベントホール。パネルを持つスタッフは黒のTシャツで統一

 アウディ ジャパンは、アウディ本社(ドイツ・インゴルシュタット)の創設100周年を記念し、アウディのスタッフによる世界最大のQRコード製作のイベントを行った。

 アウディは1909年にアウグスト・ホルヒによって創立され、今年の7月16日に創立100周年を迎える。今回のイベントはアウディのスローガンである「Vorsprung durch Technik(技術による先進)」の「Vorsprung(先進)」の表現や、スタッフの熱意・共有をテーマに行なわれた。

 会場は幕張メッセのイベントホール。アウディ ジャパン、アウディ ジャパン販売のスタッフが130名以上集合し、午前中から練習をくり返した。1人が1.2m四方のパネルを掲げ、縦横12.6mという巨大なQRコードを制作するというもの。撮影スタッフはホールの天井近く、高さ25mもの位置にあるキャットウォークと呼ばれる場所に陣取っている。この模様はビデオで録画され、アウディのサイトで公開されるPRビデオなどに使用されるという。

 パネルを持って並ぶだけなのだから簡単に思われるだろう。しかし、なにしろQRコードなので、歪みやずれは極力少なくしなければならない。午後の本番になってもなかなかきれいにそろわない。キャットウォークからは、全体の位置が悪いとか、歪んだ部分の指摘が繰り返される。そうこうしているうちに腕の疲れでパネルがずれてくる部分も。時間は刻々と過ぎ、QRコードが完成したのは、午後のリハーサル開始から2時間以上経過した頃だった。そしてパネルを掲げたまま順に散らばっていく様子も撮影された。実際のビデオでは逆に回し、集合する映像になるのだという。

 ちなみにこのQRコードの中身は「http://audi.jp/qr」という、100周年記念のモバイルサイトのURLになっている。

撮影クルーは天井近くのキャットウォークにスタンバイしているQRコードの練習。8グループに分かれ、グループごとに集まるといったシーンもあった休憩中。左下のブロックはアウディQ5の屋根に大きなパネルを乗せている
キャットウォークからの映像を全員でチェックするQRコードが完成。この位置からだと若干のデコボコが見られるのが愛敬バラバラに散っていく(集合する)シーン
完成したQRコード。携帯電話でちゃんと読み取れたQ5のパネルだけ抜け出すように移動していくところバラバラに散っていくシーンを斜め上から見る

 そして特別ゲストとしてパンツェッタ・ジローラモ氏が登場。昨日発表されたばかりのアウディA5カブリオレで乗りつけ、QRコードを製作した大勢のスタッフと一緒に100周年を喜ぶシーンが撮影された。

 最後は人文字の撮影。A5カブリオレと黒いパネルを手にした人による巨大な「100 Years of Audi」の文字がホールに浮かび上がった。

 商品企画部の青木徹部長によると「アウディジャパンは意外に小人数なんです。だからチーム意識がとても強い。今回もみんなで一緒に何かを作り上げようということで、このQRコードや人文字の製作を行うことになりました」とのこと。

 アウディ ジャパンは今回のイベントを皮切りに、創立100周年を記念した車両展示や特集番組、広告展開などを予定している。また、ドイツのアウディ本社では、100周年を迎える7月16日に記念式典が開催され、ドイツのアンジェラ・メルケル首相をはじめ、多くのVIPが招待されるという。また世界中で50以上のイベントが計画されている。

A5カブリオレに乗ってジローラモ氏が登場。スタッフが出迎えるQRコードのパネルを手に、100周年を祝うジローラモ氏ジローラモ氏は高級車を何台も所有するクルマ好き
撮影はこのように行なわれた。手前は取材の人たち人文字の準備。まずはパネルを並べ、そこに人が立つという流れ人文字。斜めからではちょっと読みづらいが「100 Years of Audi」と描かれている
受付のブース。左側は100周年のタペストリー昨日発表されたばかりのA5カブリオレはスタッフにも人気だった

(西尾 淳(WINDY Co.))
2009年 7月 15日