トヨタ、「iQ」に1.3リッターモデルを追加
2シーター車や“デコクレ”第2弾も登場

130G “+(プラス)”(ブロンズマイカメタリック)

2009年8月20日



 トヨタ自動車は、コンパクトカー「iQ」に1.3リッターモデルや2シーターモデルを追加したほか、全車に一部改良を施し、8月20日に発売した。また、「デコクレ」第2弾の特別仕様車も同日発売した。

1.3リッターエンジンが欧州から上陸
 1.3リッターモデルは、「130G」と「130G “レザーパッケージ”」が用意される。1リッターモデルの直列3気筒DOHC「1KR-FE」エンジンに替え、欧州で投入されていた直列4気筒DOHC「1NR-FE」エンジンを搭載する。最高出力、最大出力ともに1リッターモデルより向上しているが、燃費は10・15モードが23km/L、JC08モードが20.8km/Lと変らない。車両重量は1リッターモデルの890kg(100G)から、1.3リッターモデルでは950kg(130G)に増えている。このほかのスペックは1リッターモデルと同じで、トランスミッションも同じくCVT。エコカー減税も1リッターモデルと同様に75%減税となる。

エンジン名称1NR-FE1KR-FE
排気量1.3リッター1リッター
形式直列4気筒DOHC直列3気筒DOHC
最高出力[kw(PS)/rpm]69(94)/600050(68)/6000
最大トルク[Nm(kgm)/rpm]118(12)/440090(9.2)4800

 

モデル名定員(人)エンジン価格
100X41リッター140万円
100G150万円
100G “レザーパッケージ”160万円
130G1.3リッター160万円
130G “レザーパッケージ”170万円

 なお全車に、ドアアームレストのポケットが追加され、レザーパッケージの運転席にはシート上下アジャスターが装備された。さらに、車体色が12色となり、レザーパッケージのシート表皮にはブラックレザー/レッドファブリックが追加された。

カラーコーディネートを楽しめる「+」は「デコクレ」モデル
 「100G“+”」「130G“+”」と各レザーパッケージは、同社の特別仕様車ブランド「デコクレ」第2弾となるモデル。

 デコクレは、新しい世界観でコーディネートした特別仕様車。クルマそのもののスペックなどよりも、その特別仕様車の持つ世界観から、製品に興味を持ってもらう試みと言える。デコクレ第1弾の「ヴィッツ シャンブル ア パリ コレクション」は「パリの小部屋」をテーマとして、女性にアピールした。

 iQでは「アクセントカラー」がテーマで、ドアクラスターやステアリングスイッチパネルなどにスコーピオンレッドまたはキャメルゴールドの加飾が、アクセントカラーとして施される。また「ファッションやインテリアのようにコーディネートすることを楽しみ、自分らしさを演出できるクルマ」をコンセプトとしており、12の車体色、4種のシート表皮、2種の内装アクセントカラーから好みのiQを作り上げることができる。

 また専用パターン助手席インパネアッパーパネル、専用黒色加飾を施したメーターバイザー、めっき加飾を施したLEDマップランプなどを特別装備するほか、レザーパッケージにはスーパークロームメタリック塗装の15インチアルミホイールが採用される。

モデル名定員(人)エンジン価格
100G“+”41リッター153万円
100G“レザーパッケージ・+”163万円
130G“+”1.3リッター163万円
130G“レザーパッケージ・+”173万円

2シーターモデルは129万円
 iQは2985mmの全長に4人分のシートを装備するのを特長とするが、「100X “2Seater”」は後席を廃止して定員2名とし、ラゲッジスペースを広げたモデル。後席に人が乗らないため、後席のエアバッグが廃され、総数は9から6に減っている。

 また、リアデッキボードが標準で追加され、販売店オプションにラゲージソフトトレイとトランクマットが用意される。車体色は通常モデル同様に12色用意されるが、内装はプラム+ブラックファブリックのみ。

 このほかのスペックは100Xと同様となっている。

モデル名定員(人)エンジン価格
100X “2Seater”21リッター129万円

(編集部:田中真一郎)
2009年 8月 20日