パイオニア、カーサウンド コンテストを開催
全国のディーラーが集い、自慢のサウンドを競う

第13回パイオニア カーサウンド コンテスト

2009年9月10日、11日開催



 パイオニアは、9月10日、11日、「パイオニア カーサウンド コンテスト」を開催した。初日となる10日には、プロショップのデモカーで競われるディーラーデモカー部門の審査と、表彰式が行われたので、その模様をお届けする。

 パイオニア カーサウンド コンテストは、1997年より開催され、今年で13回目を迎えるコンテスト。1993年に同社が発表したカー用ハイエンドサウンドシステムのカロッツェリアXを使い、同製品が持つタイムアライメントやマルチバンドデジタルイコライザーといった技術を使った音作りを競うところからスタートした。その後、5.1chのマルチチャンネル再生を競うDVDカーシアタークラスや、よりコストを抑えた内蔵アンプクラスも設立されている。今回はディーラーデモカー部門、ユーザーカー部門、それぞれにカロッツェリアXシステムクラス、カーシアターシステムクラス、内蔵アンプシステムクラスが設けられ、計6クラスで争われた。そのディーラーデモカー部門の各クラス上位3台を紹介していく。

会場となった幕張メッセには、多くのエントリー車両が並べられた表彰式会場に集まったディーラーの面々。全国の有名ショップが一同に会す審査員を務めた6名の評論家。左からカロッツェリアXクラスの審査を行った傅信幸氏、小原由夫氏、麻倉玲士氏。内蔵アンプクラスとカーシアタークラスの審査を行った山之内正氏、長谷川教通氏、潮晴男氏
内蔵アンプシステムクラスの表彰式

内蔵アンプシステムクラス
 全25台の参加車によって争われたこの部門は、カロッツェリアのメインユニットとスピーカーを使用し、内蔵アンプで鳴らすのがレギュレーション。サブウーファーに限り外部アンプの使用が許される。ハイエンドオーディオと言えば外部アンプを用いるのが一般的だが、あえて内蔵アンプに限定することで、低コストでの音作りが期待される。

 内蔵アンプシステムクラスを見事制したのは、「Stecs」のBMW 318iツーリングで、ポイントは57.33と2位以下を大きく引き離した。2位は「サウンドステーション AV Kansai神戸」のワゴンRでポイントは55.27、3位は「スーパーオートバックス羽村」のインサイトでポイントは55.23となった。

内蔵アンプシステムクラス優勝のStecs BMWツイーターTS-T1RSII、スコーカーTS-S1RSII、ミッドウーファーTS-T10RSを内蔵アンプで鳴らし、さらにサブウーファーTS-W1RSIIを外部アンプPRS-A900で駆動
ヘッドユニットはDEH-P01
2位のAV Kansai神戸 ワゴンRスピーカーは、ツイーターがTS-T1RSII、スコーカーTS-S1RSII、ミッドウーファーがTS-M1RSIIで、サブウーファーTS-W1RSIIを外部アンプPRS-D7100で駆動
ヘッドユニット1位のStecsと同じDEH-P01
3位、スーパーオートバックス羽村のインサイトヘッドユニットはこちらもDEH-P01AピラーにスーパーツイーターのTS-ST910とツイーターTS-T10RSを埋め込む
ミッドはTS-T10RSラゲッジにサブウーファーのTS-W10RSを置き、外部アンプのPRS-D8100で駆動
カーシアターシステムの表彰式

カーシアターシステムクラス
 カロッツェリアのDVDメインユニットやプレーヤー、プロセッサーを使い、システムを構成するこのクラス。5.1/6.1chサラウンドを鳴らし切り、車内でDVDの迫力を再現する。エントリー数は全6台。

 1位に選ばれたのは、「サウンドステーション QUANTUM」のアルファード。2位以下に1ポイント以上の差をつけ、56.07ポイントを獲得。2位は54.93ポイントで「サウンドステーション AV Kansai堺」のアテンザスポーツ。3位は54.80ポイントで「サウンドエナジー」のムラーノ。

カーシアターシステムクラス優勝のQUANTUM アルファードメインユニットはカロッツェリアのAVH-P900DVAシートの下にパワーアンプのPRS-A700を2台搭載
フロントツイーターとミッド、そしてサラウンドスピーカー、そしてセンタースピーカーにTS-T10RSとTS-M10RSを使用。サブウーファーにはTS-W10RSを用いる
2位のAV KANSAI堺 アテンザスポーツメインユニットはAVH-P900DVA。さらにDVDプレーヤーのXDV-P70が追加される
スピーカーはイメージダイナミクスのXS65を使用センタースピーカーをフロントだけでなくリアにもつけ、6.1chサラウンドとしている
アンプもイメージダイナミクス。サブウーファーも同社のIDQ10D4を2本装備
サウンドエナジーのムラーノメインユニットはAVH-P900DVAセンタースピーカーやフロントスピーカーにはカロッツェリアのRSIIシリーズを使用
サブウーファーはVelodyneのHGS-12Xを使っている
カロッツェリアXシステムクラスの表彰式

カロッツェリアXシステム
 パイオニアの最上級ブランドであるカロッツェリアXのメインユニットを使い、アンプにA9X、もしくはRS-P90Xを使用するのが条件のクラス。参加台数は全47台。カロッツェリアXを扱うことを認められた全国のディーラーの中で、誰が最もカロッツェリアXを使いこなせるかを決める大一番となる。

 見事その座を手に入れたのは、サウンドステーションAV Kansai堺のBMW530i。ポイントは60.10だ。2位は、59.63ポイントで「サウンドステーション ガレージショウエイ」のフィット。3位は59.20ポイントで「サウンドステーション ウイニング」のメルセデスベンツC63が入賞した。

AV Kansai堺のBMW530iメインユニットはRS-D7XIIIフロントスピーカーはBRAXの3Way
サブウーファーはDLSの25cmアンプはBRAXのX2400を2つ使う
2位、ガレージショウエイのフィットメインユニットはこちらもRS-D7XIIIスピーカーはThiel&PartnerとScanSpeakを組み合わせ、サブウーファーにはイメージダイナミクスを使う
3位のウイニング メルセデスベンツC63メインユニットはやはりRS-D7XIIIトランクは見た目もきらびやかにインストール。サブウーファーはJLオーディオの13TW5-3だ
フロントスピーカーはボストンのSPZ60

(瀬戸 学)
2009年 9月 24日