トヨタ、すり傷に対して高い耐性を持つ新クリア塗装
近日発売予定のレクサス「LS」に採用

塗膜の復元イメージ図

2009年9月29日発表



 トヨタ自動車は9月29日、洗車傷やドアハンドルまわりのつめ傷などのすり傷に対し、高い耐性を持つクリア塗装「Self-restoring Coat(自己修復性耐すり傷塗装)」を新開発したと発表した。近日発売予定のレクサス「LS」に採用する。

 この新クリア塗装は従来のクリア塗装と比べ、塗膜が破壊されにくく、かつ変形した場合でも復元する柔軟で弾性に富む特性を持つと言う。この特性は、塗装の材料である樹脂に、分子同士の結合を促進する特殊な分子を加えることで、複数の分子との結合をしやすくすることで実現し、従来にない緻密な分子構造によるもの。塗膜を破壊しにくくするとともに、光や酸に対する抵抗性、変形回復性を一段と向上したとする。

 これにより、特別なメンテナンスが不要で、すり傷による光沢低下を防止し、長期間にわたり新車購入時の色・艶の維持に貢献するとしている。

(編集部:谷川 潔)
2009年 9月 30日