レクサス、2シータースポーツ「LFA」を発表
世界500台限定。価格は3750万円程度

LFA

2009年10月21日発表
3750万円程度



 レクサス(トヨタ自動車)は10月21日、2シータースポーツカー「LFA」を発表した。同日から購入予約を受け付け、全世界で500台の限定販売。購入希望者多数の場合には、2010年春ごろに決定する。価格は37万5000ドル(3750万円)程度。

2シータースポーツカーのLFA。全世界で500台の限定販売

 LFAは、以前からLF-Aの名で開発が進められていたスポーツカー。東京モーターショー2009にあわせて市販車の概要が発表され、プロトタイプモデルを出展した。搭載エンジンは、V型10気筒 DOHC 4.8リッターの1LR-GUE型エンジン。最高出力は412kW(560PS)/8700rpm、最大トルク480Nm(48.9kgm)/6800rpm。10気筒独立スロットル、ドライサンプ方式によるオイル潤滑と、レーシングマシンのような構成のこのエンジンは、最大トルクの発生回転数も高く、高回転域の特性に優れたエンジンとなっている。

 組み合わされるトランスミッションは、6速ASG(Automated Sequential Gearbox)で、トランスアクスル構成によって後輪を駆動する。この6速ASGはシングルクラッチでありながら、大容量のシンクロナイザーリングによって0.2秒の変速時間を実現したもの。AUTO/SPORT/NORMAL/WETの4つの変速特性を選択でき、さらにシフトタイムスイッチによって変速スピードも7段階に切り替えることができる。なお、LFAにはシフトレバーはなく、シフトバドルによる変速操作のみで、リバースはプッシュボタンで選択する。

 ボディーサイズ4505×1895×1220mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2605mm、V10エンジン搭載車でありながら、CFRP材を車体骨格まで採用したことによる軽量化で1480kgという車両重量を達成。これにより2.64kg/PSという優れたパワーウェイトレシオを実現し、発表された動力性能は、最高速度325km/h、0-100km/h加速3.7秒というものだ。

 ブレーキも、フロントに対向異径6ポッドキャリパーを、リアに対向異径4ポッドキャリパーを配し、ブレーキディスクもバネ下重量を軽減するためにCCM(Carbon Ceramic Material)製を採用。キャリパーの配置も車体中心側に配置し、慣性モーメントを小さくするような工夫がなされている。

LFAに搭載されるV10エンジン1LR-GUE。チタン製の吸排気バルブやコンロッド、アルミ鍛造製のピストンなど動弁系の軽量化が行われている。3700~9000rpmの間で、最大トルク値の90%を発揮すると言うフロントの対向異径6ポッドキャリパーと材質にCCMを用いたディスクブレーキ。ピストン径は上から38φ、32φ、28φ。6ポッドとすることでブレーキパッド面積の増大を、異径とすることでブレーキパッド面圧の均一化を図っている。なお、この写真は右がフロント側

 続報は、東京モーターショーの会場から追ってお届けする。

(編集部:谷川 潔)
2009年 10月 21日