NECエレ、カーナビ用マルチコアLSIを2機種

2009年11月10日サンプル出荷開始
6000円~1万2000円



 NECエレクトロニクスは11月10日、カーナビ用LSI「EC-4260」(NaviEngine-MID)と「EC-4250」(NaviEngine-mini)のサンプル出荷を開始した。サンプル価格はNaviEngine-MIDが1万2000円、NaviEngine-miniが6000円。

 AV機能にも対応したカーナビ用LSI。同社はこれを「カーインフォテイメント向けシステムLSI」と呼び、「EMMA Carシリーズ」として訴求する。

 NaviEngine-MIDは3つ、NaviEngine-miniは2つのARM11 CPUコアを搭載する。同社は2007年にCPUコアを4つ搭載した「EC-4270」(NaviEngine)を発売しているが、MID、miniはこれに続き、より低価格なレンジを拡充する。

 MIDの処理能力は1440MIPS(400MHz動作時)、miniは960MIPS。マルチコア対応でないソフトウェアを動作させるSMPモードもサポートする。

 グラフィックスAPI「OpneGL ES」「OpenVG」に対応するグラフィックス処理ユニットを内蔵する。MIDは2Dと3D、miniは2Dグラフィックスに対応する。

 またPCI Express、CAN、MOSTなどのインターフェイスを搭載するほか、従来はソフトウェアで実装していたsample rate conversion(SRC)機能を1チップで実現した。

(編集部:田中真一郎)
2009年 11月 10日