トヨタ自動車は2月15日、コンパクト2BOX「パッソ」をフルモデルチェンジし、発売を開始した。

　今回のフルモデルチェンジでは、ベースグレードに加えて、プロジェクターヘッドライトやベンチシートを備えた上級グレード「パッソ＋Hana(プラスハナ)」を新たに設定した。価格、グレードは以下のとおり。

■パッソ
　新型パッソは、1～1.3リッターエンジンを搭載した5ドアコンパクトカーという従来モデルの基本コンセプトをそのままに、商品企画の段階から女性スタッフを中心に女性目線でのクルマ作りに取り組み、デザイン性や使い勝手のよさを追求した。

　ボディーサイズは3640×1665×1535mm（全長×全幅×全高）、ホイールベースは2440mmとし、大人5人が座れる室内空間を確保。エクステリアは大きなロアグリルと丸型ヘッドライトを採用して親しみやすさを演出したほか、リア形状を幅広感と低重心を強調させることで、踏ん張りのあるデザインとした。

　ボディーカラーはキナコメタリック、アカリマイカメタリック、スミレメタリックオパール、ソーダメタリックオパール、ベニ、シンジュパールマイカ、クロマイカメタリック、カガミメタリック、ユキの全9色を設定。

1.0X（キナコメタリック）	1.3G（アカリマイカメタリック）	1.0X（スミレメタリックオパール）
1.0X（ユキ）	マニュアルレベリング機能付きマルチリフレクター ハロゲンヘッドランプを採用	リアコンビネーションランプ

　インテリアは、水平基調のインストルメントパネルに、半円形の置時計を想起させるメーター、シンプルなデザインの専用オーディオなどを採用。リビングルームのようなインテリアに仕立てたと言う。

　フロントピラーは細く見せるような形状とし、従来モデルよりもヒップポイントを10mm上げるとともに、低めに設定したベルトラインにより高い視認性を確保した。リバース連動ドアミラー（助手席側）やバックモニターを設定することで、運転のしやすさにも配慮する。

　また、運転席から手が届くところに買い物フックやマルチトレイ(照明付)、ワイドフリーラックなどを設定したほか、後席の座面を前方にスライドさせることで、リアシートの荷物の落下を防ぐ「ロングクッションモード」といったシートアレンジを可能にするなど、使い勝手も高められている。

　パッソのインテリアカラーはベージュ系のキナリで、シートは手触りのよいコットン生地のようなファブリックを採用したほか、フロントシートは運転席・助手席が独立するセパレートシートとした。

1.3G	1.0X	パッソのインテリアカラーはキナリ
1.0Xのスピードメーター。エコ運転を行うと点灯するエコドライブインジケーターランプを内蔵	後席の座面を前方にスライドさせて荷物の落下を防ぐロングクッションモード	買い物フック
マルチトレイは照明もつく	助手席下にはシートアンダートレイを設定

■パッソ＋Hana
　パッソ＋Hanaは、中央部にボリュームを増したフロントバンパーや上下2段構えのフロントグリル、4灯化したプロジェクター式ハロゲンヘッドライト、クリアレンズのリアコンビネーションランプを採用。ドアサッシュはブラックアウト化し、ドアハンドル、サイドターンランプ付きドアミラー、ホイールにはシャンパンゴールドの塗装が施され、より上質感を高めている。

　インテリアカラーはブラウン系を基調とするチョコ。シート表皮はジャカード織物を採用し、フロントシートはベンチシートとなっている。

　ボディーカラーはパッソで採用するユキを除き、ウグイスメタリック、アズキマイカを加えた全10色を設定する。

1.3＋Hana（アズキマイカ）	1.0＋Hana（ウグイスメタリック）	1.0＋Hana“C Package”（ベニ）

1.0＋Hana（シンジュパールマイカ）	1.0＋Hana（ソーダメタリックオパール）

1.0＋Hana（カガミメタリック）	1.0＋Hana（クロマイカメタリック）

＋Hanaはプロジェクター式ハロゲンヘッドライトを採用	＋Hanaはグリップ式のドアハンドルを採用。サイドターンランプ付きドアミラー、ホイールとともにシャンパンゴールドに塗装される	＋Hanaのリアテールランプはクリアレンズ

1.3＋Hana	1.0＋Hana
＋Hanaのインテリアカラーはチョコ	1.0＋Hanaのスピードメーター

■エンジンは1.0リッターと1.3リッターの2モデル
　パッソ、パッソ＋Hanaともに直列3気筒DOHC 1.0リッターと直列4気筒DOHC 1.3リッターの2モデルを設定。1.0リッター車の最高出力は51kW（69PS）/6000rpm、最大トルク92Nm（9.4kgm）/3600rpmを発生、10・15モード燃費は22.5km/L。

　1.3リッター車は最高出力70kW（95PS）/6000rpm、最大トルク121Nm（12.3kgm）/4000rpmを発生し、10・15モード燃費は21.0km/L。

　いずれのモデルもトランスミッションはCVTを組み合わせる。

　「環境対応車 普及促進税制」（エコカー減税）については、1.0リッターエンジン搭載の2WD（FF）車は自動車取得税と自動車重量税が75％減税、1.3リッターエンジン搭載の2WD車は50％減税される。

1.0X“L Package”助手席リフトアップシート車“Bタイプ”

■ウェルキャブ
　なお、ウェルキャブ（メーカー完成特装車）は、4月20日から発売する予定。