マツダ、i-stop搭載の新型「プレマシー」 水や風などの美しさを表現した「NAGARE」造形を市販車に初採用 |
マツダは7月1日、7人乗りミニバンの新型「プレマシー」を発売した。2WD(FF)車と4WD車をラインアップし、価格は179万9000円~231万4000円だが、4WD車は8月上旬に発売される。
グレード | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 |
20CS | 直列4気筒DOHC 2.0リッター DISI | 5速AT | 2WD(FF) | 179万9000円 |
20E | 直列4気筒DOHC 2.0リッター DISI(i-stop) | 192万円 | ||
直列4気筒DOHC 2.0リッター | 4速AT | 4WD | 210万9000円 | |
20S | 直列4気筒DOHC 2.0リッター DISI(i-stop) | 5速AT | 2WD(FF) | 209万9000円 |
直列4気筒DOHC 2.0リッター | 4速AT | 4WD | 231万4000円 |
新型プレマシーのスケッチ |
新型プレマシーは、3月のジュネーブモーターショーで「Mazda 5」としてワールドプレミアした7人乗りのミニバン。開発コンセプトは「コンテンポラリー・スマート・チョイス~時代にあったスマートな選択~」とし、スタイリッシュなデザインや多彩なシートアレンジを可能としたフレキシブルな室内空間、スポーティな走行性能、高い燃費性能など、多彩なニーズに応えるファミリーカー。
デザインでは、これまでコンセプトカーなどに用いてきた自然界の水や風などの「流れ」の美しさに触発された「NAGARE(流れ)」造形を、量産車として初めて導入した。
エクステリアではフロントグリルを起点に、ヘッドランプ、ボンネット、フェンダー、ボディーサイド、リアコンビネーションランプ、テールゲートにつながるデザインが施され、とくにボディーサイドの特徴的なプレスラインは、ヘッドランプやフロントフェンダーから流れてきた面が小石に見立てたサイドマーカーに当たることで、波紋を広げながら後方へ流れていく様をあらわしていると言う。
ボディーカラーは新色のクリアウォーターブルーメタリック、メトロポリタングレーマイカのほか、アルミニウムメタリック、カッパーレッドマイカ、ストーミーブルーマイカ、クリスタルホワイトパールマイカ、ブリリアントブラックの全7色を設定。
ボディーサイズは4585×1750×1615mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは2750mm。
水や風の流れをモチーフにした「NAGARE」デザインを市販車として初めて採用 |
20Sにのみオプションで用意される17インチアルミホイール。タイヤサイズは205/50 R17 | 20Sに標準装備される16インチアルミホイール。タイヤサイズは205/55 R16 |
20CS、20E、20Sにオプションで用意される15インチアルミホイール。タイヤサイズは195/65 R15 | 20CS、20Eに標準装備される15インチスチールホイール。タイヤサイズは195/65 R15 |
NAGARE造形はインストゥルメントパネルやシートの縫製パターンなど、インテリアデザインにも与えられたほか、2連メーターリングやシフトゲートパネル、ドアトリムにはシルバーの加飾を施すとともに、インナードアハンドルやエアコンルーバーにクロームメッキをあしらうことで、上質感も高めている。
天井は消臭機能のある素材としたほか、20Sグレードの全席のクッションと背もたれに汚れを簡単に拭き取れる生地を採用する。
機能面では、タッチセンサー式の挟み込み防止装置付きの電動両側スライドドアに加え、新たに助手席のみを電動開閉するタイプを用意。シートは前席のシートバックを拡大して快適性を向上させたほか、2列目中央席は背もたれとセンターアームレストを共有した「カラクリ 7th シート」を採用。
7th シートは先代モデルから踏襲する機構だが、背もたれを下方向に50mm延長したほか、座面クッションの厚みを15mm、クッション前部の厚みを50mmアップさせ、座り心地を高めている。7th シートは収納することができ、2列目シートを左右独立させることも可能。
インテリアカラーはブラックとサンドベージュの2色を設定する。
直列4気筒DOHC 2.0リッター直噴ガソリンエンジン |
2WD車(FF)には、最高出力110kW(150PS)/6200rpm、最大トルク186Nm(19.0kgm)/4500rpmを発生する直列4気筒DOHC 2.0リッター直噴ガソリンエンジン「DISI」(Direct Injection Spark Ignition:筒内直接噴射)を搭載し、5速ATを組み合わせる。
20S/20Eグレードはアイドリングストップ機構の「i-stop」を採用。10・15モード燃費を16.0km/L(電動スライドドア装着車は15.0km/L)とし、エコカー減税(環境対応車普及促進税制)により電動スライドドア装着車は自動車取得税と自動車重量税が75%、電動スライドドア非装着車が50%減税される。
(編集部:小林 隆)
2010年 7月 1日