ソニー、nav-uシリーズにワンセグ&オービス警告搭載4.8V型PND2機種
「NV-U76VT」と「NV-U76V」。上位モデルはFM VICS装備

NV-U76VT

2010年8月7日発売
オープンプライス



NV-U76V。NV-U76VTとの違いはFM VICSを搭載しないこと

 ソニーは、nav-uシリーズの新製品としてワンセグ&4.8V型(480×272ピクセル)タッチパネル液晶搭載のPND(Portable Navigation Device)「NV-U76VT」と「NV-U76V」を8月7日に発売する。価格はいずれもオープンプライスで、店頭予想価格はNV-U76VTが6万円前後、NV-U76Vが5万円前後。

 NV-U76VT、NV-U76Vは、NV-U75シリーズの後継機種となり、2010年3月に開通した首都高速 大橋JCT(ジャンクション)を含まれるなど最新版の地図を搭載。詳細地図も1331エリアをカバーし、25mスケールから800kmスケールの17段階で表示する。


基本地図画面大橋JCTなどに対応する最新地図圏央道 海老名IC(インターチェンジ)も収録
東京の新名所となった東京スカイツリー詳細地図画面

 nav-uシリーズでは光ビーコンや電波ビーコンからの交通情報取得に、別売のVICSビーコンユニット「NVA-VB8」を用意しており、NV-76シリーズでも同様に使用できる上、上位機種のNV-U76VTでは、FM VICSによる交通情報取得に標準で対応している。これによりNV-U76VTでは、広域の交通情報を取得できるようになっている。

 また、NV-U76シリーズでは、市場からの要望が強かったオービス警告機能を標準搭載。このオービス警告機能は位置情報からオービスの手前に近づくと警告するもので、高速道路や一般道の進行方向を検知して音声でのお知らせを行う。

FM VICSによるVICS Level2表示。NV-U76VTでは標準でVICS情報が取得できるオービス警告画面。右側の画面にオービスアイコンが表示されている。位置情報による警告のため移動型のレーダー取り締まりには対応しない

 自車位置検知については、従来と同様GPSに加え、2つのジャイロセンサーと、3軸加速度センサーを持つ「POSITION plus GT」を搭載。勾配時の加速度変化を使って移動速度を算出するアルゴリズムを加えたことで、長距離(10km程度)の自律航法も可能になっていると言う。

 ルート探索機能は、到着/出発日時指定の探索が可能になっている。これはあらかじめ本体に内蔵する渋滞統計情報を用いるもので、到着/出発日時を指定すると適切なルートを案内してくれる。現在地表示も現在地名と都道府県道/国道名称を表示するようになり、より分かりやすいものに変更されているほか、検索機能に絞り込み検索機能が追加されている。

到着/出発日時指定探索画面探索結果。本体内の渋滞統計情報などをもとにルート案内する検索結果の絞り込みもできるようになった

 nav-uシリーズでは、各種のガイドブックがあらかじめ搭載されているのが特徴だが、NV-U76シリーズではNV-U75シリーズの4冊から10冊へ強化。「グルメぴあ」「ゴルフダイジェストオンライン」などは同様だが、「道の駅マップ全国版」「全国名物料理マップ」などドライブをより楽しめるよう配慮している。

 そのほか、NV-U76シリーズでは、徒歩ナビ機能に動作時間約6.5時間のスーパースタミナモード追加、Bluetooth機能でガイド音声出力に対応、などさまざまな部分での強化が図られている。

 AV機能には関してはNV-U75シリーズと同様で、ワンセグ視聴のほか、音楽(MP3、ATRAC、WMA、AAC、HE-AAC、リニアPCM)、静止画(JPEG)、動画(MPEG-4、WMV)の再生が可能で、ソニー製のBlu-rayディスクレコーダーに搭載されるおでかけ転送にも対応している。

 NV-U76VT、NV-U76Vとも本体サイズは141×17.5×88.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約255g。電源は、DC12Vのシガーソケットのほか、ACアダプターも付属する。バッテリー持続時間は、約3時間(通常モード)/約5.5時間(スタミナモード)/約6.5時間(スーパースタミナモード)から選択できる。

(編集部:谷川 潔)
2010年 7月 2日