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WILLER TRAVEL、シェルでプライベート空間を実現した高速バス「cocoon」
7月23日、東京〜関西間で運行を開始

新型シート「コクーン」を採用した高速バス

2010年7月23日運行開始
9800円〜(東京〜大阪・京都)



 全国で高速ツアーバスを運行するWILLER TRAVEL(ウィラー・トラベル)は、ビジネスユースなど、少し費用が掛かっても時間を有効活用できる空間の実現を目的とした新シート「cocoon(コクーン)」を採用した高速バスを、7月23日より運行する。

 コクーンは、2列のシートレイアウトで、それぞれのシートがシェル(隔壁)で独立しており、プライベート空間が確保されている。シートのリクライニングは140度。より寝やすい姿勢とするため、ゆりかご式リクライニング10度を含む。また、限られた空間で後席を気にせずにリクライニングさせるため、シートを斜めにレイアウトしている。シートの幅は約46.5cmで、足下にはレッグレストも備える。

 ほかの席とを分離するシェルの内側には、映画や音楽の鑑賞、ゲームなどができるエンターテイメントシステムや、テーブル、照明、網ポケット、さらに女性の要望に応えてミラーも装備。さらに脱いだ靴を収納できるスペースや、小さな鞄を置くことができるスペースも設けられている。そのほか、ブランケットの貸し出しやビジネスユースを想定して、無線LANサービスも提供している。

 実際に座ってみると、同社のエグゼクティブ(シート幅約80cm)などと比べるとやはり若干の狭さはある。特に筆者が身長180cmオーバーということもあり、体を思い切り伸ばすと、足下に若干の狭さを感じる。とは言え、後席を気にせず思い切りシートをリクライニングでき、さらにシェルによって周囲が囲われた空間は、高速バスとしては異例なほどの落ち着いた空間を演出している。これならば、高速バスは落ち着かないから苦手、という人にとっても、今一度、バスを移動の選択肢に加える機会になるのではないかと思うほどだ。

シェルによってパーソナル空間を確保したコクーン。シートが斜め方向に向く 前、後席との間がシェルによって隔離され、シェルの中にはエンターテイメントシステムやテーブルなどが用意される シートを起こした状態
シート脇にリクライニングとレッグレストのレバーがある ゆりかごリクライニングは電動式。全体的に後方へ倒れるような形になる フルリクライニングし、レッグレストを出した状態
シートに座った状態での前方視界。テーブルを広げると、ゲーム用のコントローラーが格納されている テーブルは折りたたむこともでき、その状態でもドリンクホルダーは使うことができる 照明と100Vのコンセントを装備
エンターテイメントシステムを前席に装備 映画やゲームを楽しむことができる
テーブルはノートPCをおいて仕事もできそうだが、そのためには少しテーブルが遠い。また無線LANにも対応 ハンガーフック 同社では初採用となるミラー。くるっと回して格納することもできる
ネットの小物入れ。横にはコンビニフックがある エアコンやランプは一般的なバスと同様 シート脇に鞄などをおけるスペース
足下はシェルによってすぼまった形状となっている。背の高い人にとっては、この部分が少し狭く感じる 足下横には靴をおけるスペースがある。これはうれしい

 このコクーンを採用したバスは、現状2台のみで、8月にもう1台追加される。まずは東京〜大阪・京都の路線で運行を開始する。価格は9800円〜。同社でもっとも低価格な4列シートの「リラックス」が同区間で5000円〜なので、およそ倍の価格設定となる。

 今後さらに車両を増産し、来年にかけて仙台、名古屋、広島、福岡といった主要5都市区間での運行を開始する予定だとしている。また、それに先駆け、コクーンデビュー特別運行として、期間限定で全国への路線で運行する。運行区間と期間、価格は以下のとおり。

期間 区間 価格
8/19〜24 東京〜青森 9500円〜
8/25〜9/1 東京〜仙台 6000円〜
9/2〜9 東京〜金沢 8000円〜
9/10〜17 東京〜広島 1万1500円〜
9/18〜25 東京〜秋田 8500円〜
9/26〜10/3 東京〜名古屋 6000円〜

 WILLER TRAVELでは、このコクーンをはじめとした高速バスや、路線バスの予約を同社Webサイトで受け付けている。さらに夏休み向けのキャンペーンとして、東京〜大阪間3500円や、東京〜名古屋、東京〜新潟、東京〜仙台を2800円など、スペシャルプライスでの提供をしている。

新宿住友ビル1FにあるWILLERバスターミナル チェックインエリアにはインターネットスペースや売店などもある 事前に予約していれば、携帯の二次元バーコードをかざすだけで自動で簡単にチェックインできる
チェックインエリアの向かいにあるデパーチャーエリア。 デパーチャーエリアには待合スペースのほか、まるで空港のように便ごとの出発ゲートがある それぞれの出発ゲート前方モニターには次のバスの情報が表示される
大型モニターには今後のバスの発着スケジュールが分かりやすく表示される。新幹線や飛行機を待っているような感覚になる 搭乗手続きは、チェックインの際に発行される搭乗券の二次元バーコードをかざすだけ。これまた空港のようだ

(瀬戸 学)
2010年 7月 22日