ポルシェ、パリモーターショーで「911スピードスター」ワールドプレミア ポルシェ エクスクルーシブ25周年記念モデル。日本への導入は6台のみ |
ポルシェ ジャパンは9月21日、パリモーターショー(プレスデー:9月30日~10月1日、一般公開日:10月2日~17日)において世界限定356台の2シータースポーツカー「911スピードスター」をワールドプレミアすると発表した。日本には6台が割り当てられ、発売日は10月15日。価格は2969万円でステアリング位置は左のみ。
開発は、ポルシェの市販モデルや限定生産モデルのカスタマイズを担う「ポルシェ エクスクルーシブ」。同部門が2011年に25周年を迎えることから開発された。
エンジンは最高出力300kW(408PS)/7300rpm、最大トルク420Nm/4200rpmを発生する3.8リッター水平対向6気筒を搭載。911カレラSを23PS上まわるスペックは、9月15日発売された「カレラGTS」と同様。0-100km/h加速は4.6秒、最高速度305km/hというスペックを誇る。一方で100km走行時に必要なガソリン量は10.3L(NEDC総合燃費・欧州仕様車)で、これは911カレラSカブリオレと同等と言う。
組み合わせられるトランスミッションはデュアルクラッチATの「7速PDK(ポルシェ・ドッペルクップルング)」。そのほかPASM(ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム)やPCCB(ポルシェ・セラミックコンポジット・ブレーキ)を標準装備する。
エクステリアではフラットなシルエットの手動ソフトトップ、「ダブルバブル」デザインのソフトトップ収納部、傾斜したフロントウインドーなどを採用するとともに、従来の911シリーズより60mm車高を低く、リアフェンダーを44mm広げることで差別化が図られる。
ボディーカラーはガーズレッド、スピードイエロー、キャララホワイトなど従来からのカラーリングを用意したほか、専用の「ピュアブルー」を新たに設定。このピュアブルーカラーは、ティンテッド加工のヘッドライト、ブラックのヘッドライトリング、ブラックのフロントウインドーフレームなど、ブラックのアクセントによってとくに個性的なコントラストを表現すると言う。
インテリアはハンドクラフトとし、スムースレザー仕上げのシートにチェッカボードパターンのデザインをあしらうほか、レザーのサイドボルスターをボディー同色とした。また、ポルシェのオープンモデルに標準装備されるロールオーバープロテクションシステムは改良され、より安全性が高められたとしている。
(編集部:小林 隆)
2010年 9月 21日