ランボルギーニ、1tを切るコンセプトカー「セスト・エレメント」
CFRPなど新素材を多用、パワートレーンはLP570-4

2010年9月29日発表



 伊アウトモビリ・ランボルギーニは9月29日(現地時間)、コンセプトカー「セスト・エレメント」を発表した。

 ガヤルドLP570-4スーパーレッジェーラの90度V型10気筒5.2リッターエンジンをリアミッドシップに搭載するスーパースポーツカーだが、ボディーコンポーネントにカーボンファイバーを多用することで車両の総重量を999kgに抑えた

 エンジンの最高出力は419kW(570HP)/8000rpm、最大トルクは540Nm/6500rpm。セミAT「e.gear」とビスカスカップリングのセンターデフを介して4輪を駆動する。パワーウェイトレシオは1.75kg/HPとなり、0-100km/hが2.5秒、最高速度300km/hという性能を叩き出す。

 カーボンファイバーは、パッセンジャールームのシェル、フロントフレーム、サスペンションの主要コンポーネント、ドライブシャフト、ホイールに用いられる。前後カウルはカーボンファイバーの一体成型品で、イタリア語のcofano(フード)とparafango(フェンダー)を組み合わせた「cofango」と呼ばれる。

 カーボンファイバー以外のハイテク素材も多用されており、ブレーキにはカーボンセラミック、テールパイプには耐熱素材「パイロシック」を採用。これはF1でも使われているガラスとセラミックの複合材料で、900度の高温に耐える。

 なお車名はカーボン(炭素)の原子番号6に由来する。

(編集部:田中真一郎)
2010年 9月 30日