アウディ、「クワトロ」の再来「クワトロ・コンセプト」を出展 |
独アウディは、コンセプトカー「クワトロ・コンセプト」をパリモーターショー(10月2日~17日)に出品する。
このほか同社は、電気自動車「e-tron」のオープンバージョン「e-tronスパイダー」やA7スポーツバックなどを展示する。
クワトロ・コンセプトは、同社の「RS 5」をベースとしたスポーツクーペ。1980年にデビューした「クワトロ」、1984年に登場した「スポーツクワトロ」のイメージを、スタイリングだけでなくパワートレーンなどにも纏わせている。
RS 5同様にフロントに縦置きしたエンジンで、クラウンギアのセンターデフを介して4輪を駆動するが、エンジンは「TT RS」に搭載されている直列5気筒DOHC 2.5リッターターボに換装されている。
エンジンの最高出力は300kW(408HP)/5400-6500rpm、最大トルクは480Nm/1600-5300rpmで、TT RSよりも大幅にチューンアップされている。トランスミッションは6速MTのみ。
アルミ製のボディーのサイズは4280×1860×1330mm(全長×全幅×全高)で、2シーターとしたことでRS 5より150mm短くなった。ボンネットとリアハッチなどにはカーボンを使用。この結果、車重は1300kgになり、4.3kg/HPという「R8 V10」をしのぐパワーウェイトレシオを実現。0-100km/h加速は3.9秒となった。リアハッチにはカーボンのリトラクタブル・スポイラーが装備される。
乗車定員は2名。センターコンソールにインフォテインメントシステム「MMI」のコントロールダイヤルを備えるが、センターディスプレイはなく、ドライバーの前のインストゥルメントパネルにすべてが表示される。
このディスプレイはレーシング・モードを備え、ストップウォッチ機能のほか、ラリーでコ・ドライバーがペースノートを読み上げるようなイメージでルート案内を表示する機能などを備える。
(編集部:田中真一郎)
2010年 9月 30日