日産、EV「リーフ」の生産を追浜工場で開始
生産能力は年間5万台。11月から米国へ、12月から欧州へ順次輸出開始

オフラインしたリーフ

2010年10月22日生産開始



 日産自動車は10月22日、電気自動車(EV)「日産リーフ」の生産を同社の追浜工場(神奈川県横須賀市夏島町)で開始したと発表した。追浜工場で生産されたリーフは、11月に米国へ、12月に欧州へ向けて輸出を開始する。追浜工場でのリーフの年間生産能力は5万台で、2012年後半から米国スマーナ工場、2013年初頭から英国サンダーランド工場でもリーフの生産を開始することが決定している。

 リーフは「ジューク」や「キューブ」と同じラインで生産され、ガソリン車の燃料タンク装着工程でバッテリーパックが、エンジン装着工程でモーター/インバーターが組み付けられる。

バッテリーパック搭載工程

 搭載されるリチウムイオンバッテリーの生産は、NECとの合弁会社であるオートモーティブ・エナジー・サプライ 座間事務所が担い、セル4枚を1つのモジュールに組み込む工程まで行う。その後追浜工場で48個のモジュールをバッテリーパックに詰め、リーフに組み付ける。

 同社のCEO(最高経営責任者)であるカルロス・ゴーン氏は、「本日、世界初の量産型EVである『日産リーフ』が追浜工場でオフラインされたことは、日産とルノー・日産アライアンスのみならず、すべての自動車業界において歴史的な出来事である。高品質で革新的な『日産リーフ』は必ずやお客さまの期待にお応えすることができるだろう」とコメントしている。

バッテリー組立て巻き線
モーター組立てインバーター組立て
塗装される前の車体塗装工程トリムライン
インバーター、モーターインバーター、モーターを搭載検査工程

(編集部:小林 隆)
2010年 10月 22日