スバル、「フォレスター」を改良し新世代水平対向エンジン搭載
2.5リッターターボのS-EDITIONも追加

フォレスター

2010年10月25日発売
200万5500円~312万9000円



 スバル(富士重工業)は10月25日、SUV「フォレスター」を改良するとともに、S-EDITIONを追加設定し発売した。価格は200万5500円~312万9000円。

グレードエンジン変速機駆動方式価格エコカー減税
2.0X水平対向4気筒 DOHC 2.0リッター(FB20型)5速MT4WD200万5500円50%
4速AT205万8000円
2.0XS5速MT226万8000円
4速AT232万500円50%/75%
2.0XS プラチナセレクション252万5250円50%
2.0XS プレミアムセレクション282万9750円75%
2.0XT水平対向4気筒 DOHC 2.0リッターターボ(EJ20型)5速MT267万1200円
4速AT272万6850円50%
S-EDITION水平対向4気筒 DOHC 2.5リッターターボ(EJ25型)5速AT312万9000円

エンジン最高出力最大トルク
水平対向4気筒 DOHC 2.0リッター
(FB20型)
109kW(148PS)/6000rpm196Nm(20.0kgm)/4200rpm
水平対向4気筒 DOHC 2.0リッターターボ
(EJ20型)
169kW(230PS)/5600rpm319Nm(32.5kgm)/2800rpm
水平対向4気筒 DOHC 2.5リッターターボ
(EJ25型)
193kW(263PS)/6000rpm347Nm(35.4kgm)/2800-4800rpm

新型水平対向4気筒2リッターエンジン搭載モデル、2.5リッターターボエンジン搭載モデルなどがラインアップされた新型フォレスター
ロングストロークとなりトルク性能などが向上したFB20型新型水平対向4気筒2リッターエンジン
インプレッサ WRX STI A-Line譲りの2.5リッターターボエンジン。ターボモデルに関しては、2リッター、2.5リッターとも従来どおりEJ20型、EJ25型を用いる

 今回の一部改良では、2リッター自然吸気エンジンに、先行発表が行われた新世代水平対向4気筒エンジン「FB20型」を搭載。従来の「EJ20型」と比べ、ボア×ストロークを92×75mmから84×90mmへとロングストローク化。最高出力109kW(148PS)/6000rpm、最大トルク196Nm(20.0kgm)/4200rpmを発生し、一部改良前の2.0X/2.0XSに搭載されていたEJ20型と比べ、最高出力は同じものの、トルクでは5Nm(0.5kgm)向上している。

 また、吸排気バルブにAVCS(Active Valve Control System)の採用、吸気系への「TGV(Tumbule Generated Valve)」採用、EGRクーラーの採用などにより、約10%の燃費改善を行った。

 その結果、2.0X/2.0XSの5MT車は、10・15モード燃費が14.0km/Lから15.2km/Lへと向上。2.0X/2.0XSの4速AT車でも13.8km/Lから15.0km/Lへ向上している。従来同様2.0リッターターボを搭載する2.0XTでは、動力性能や燃費性能の変更はない。

 エクステリアについては、フロントグリルの変更や、新デザインのルーフスポイラー(2.0Xを除く)、LEDサイドターンランプ付きドアミラー(2.0Xを除く)を装備。2.0XSには新デザインの17インチアルミホイールがメーカーオプションとして用意される。ボディーカラーについては、新色マリンブルー・パールを追加し、全7色となった。

2.0X(スパークシルバー・メタリック)2.0XS(サテンホワイト・パール)2.0XT(マリンブルー・パール)
2.0XS プラチナセレクション (カメリアレッド・パール)2.0XS プレミアムセレクション(オブシディアンブラック・パール)2.0XS(セージグリーン・メタリック)

 インテリアについては、インストルメントパネル上部にソフトフィール塗装を施し、質感を高めたほか、加飾パネルの色を変更。新デザインのスポーツルミネセントメーターを採用(2.0XSのアドバンスパック付き車、2.0XT)したほか、左右独立温度調整付きフルオートエアコンを採用(2.0Xを除く)し、利便性や快適性を向上させている。

 そのほか、ダンパーの減衰力とサブフレームのブッシュばね特性を最適化し、操縦安定性の向上と、フラットな乗り心地を実現したとしている。

2.0X
2.0XS
2.0XS プラチナセレクション
2.0XS プレミアムセレクション
2.0XT
2.0XS アドバンストパック(リアビューカメラ付音声認識HDDナビゲーションシステム、HID、キーレスアクセス&プッシュスタートはメーカー装着オプション)

スポーツルミネセントメーター(ECOゲージ、ウェルカム&グッバイ照明付)左右独立温度調整機能付フルオートエアコン
リアビューカメラ付音声認識HDDナビゲーションシステム
最上位グレードのS-EDITION。2.5リッターターボを搭載し、最高出力193kW(263PS)を発生

S-EDITION
 最上位グレードとなるS-EDITIONでは、インプレッサ WRX STI A-Line譲りの2.5リッターターボと、ラインアップ中唯一のマニュアルモード付き5速ATを搭載する。2800~4800rpmまで最大トルクを発生するフラットなトルク特性を持ち、エンジン特性などを3つのモードから選択できるSI-DRIVE(SUBARU Intelligent Drive)を採用。フォレスターはすべて駆動方式が4WDだが、S-EDITIONのみVTD-AWD(不等&可変トルク配分電子制御AWD)を搭載している。

 その加速性能は、2.0XTと比べ、0-100km/h発進加速が7.2秒から6.5秒に、0-400m発進加速が15.2秒から14.8秒に向上しており、60-100km/hの追い越し加速に関しても4.2秒から3.6秒へと向上している。サスペンションも、減衰力応答性を向上させた新バルブ構造のダンパーを前後に採用したS-EDITION専用のものを装着。大幅に向上した動力性能に見合ったものとしている。

 エクステリアにも専用パーツがおごられ、ダーク調+ブラックメッキ専用フロントグリル、STI製ハイラスター塗装17インチアルミホイール、S-EDITION専用リアエンブレムを装備する。

 ボディーサイズは、通常モデル、S-EDITIONとも4560×1780×1675mm(全長×全幅×全高)。ホイールベースは2615mmで、従来と同様となる。

S-EDITION専用インテリア
メーターパネルもS-EDITIONロゴが入るなど専用のものパドルシフトを装備する
ダーク調&ブラックメッキ フロントグリルリアにはS-EDITIONエンブレムS-EDITION専用シフトレバー
S-EDITION専用17インチアルミホイール

(編集部:谷川 潔)
2010年 10月 25日