NEXCO東日本、北関東自動車道を2011年3月19日に全線開通 関越道~東北道~常磐道を高速道路で直結 |
NEXCO東日本(東日本高速道路)は、北関東自動車道 太田桐生IC(インターチェンジ)~佐野田沼IC間を2011年3月19日15時に開通する。これにより、群馬県高崎市~茨城県ひたちなか市に至る延長約150kmの北関東自動車道(愛称「北関[きたかん]」)が全線開通することになる。
北関は、関越自動車道 高崎JCT(ジャンクション)~東北自動車道 岩舟JCT、東北道 栃木都賀JCT~常磐自動車道 友部JCT~東水戸道路からなる道路。首都高速道路 中央環状線(C2)、東京外かく環状道路(外環)、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)からなる首都圏3環状より、さらに外側で関越道~東北道~常磐道を接続する。
初開通は2000年3月18日の友部JCT~水戸南IC間。2008年12月20日には真岡IC~桜川筑西IC間の開通で東北道と常磐道を接続し、初開通から11年後の3月19日に関越道と東北道を接続することで全面開通となる。
NEXCO東日本では、群馬県庁から茨城県庁までの移動時間が一般道を利用した場合に比べ約2時間30分短縮すると試算しており、前橋市~水戸市の移動では、ほかの道路や鉄道に比べもっとも移動時間が短くなると言う。
この全通による経済効果も大きく、地域の発展に寄与するとしており、これまでの北関の開通により日産自動車栃木工場からの北米向け輸出17万台の内6万台を横浜・横須賀港から茨城港にシフトしたことなどを例として挙げている。
そのほか、北関と並行して走る国道50号の交通量が約2割減少、人身事故も約3割減少したことから、地域の安全・安心が向上するとしている。
(編集部:谷川 潔)
2010年 11月 25日