横浜ゴムは、低燃費タイヤのフラッグシップ「BluEarth-1 AAA spec（ブルーアース・ワン・トリプルエースペック）」を、2011年3月に発売する。サイズは215/45 R17、195/65 R15の2サイズで、価格はオープンプライス。ラベリング制度での転がり抵抗性能は最高グレードとなる「AAA」、ウェットグリップ性能は「c」。

　「AAAの低燃費性能＋人・地球にやさしい、ブルーアースのフラッグシップ」をテーマに、特性の異なる素材の化学反応をコントロールし、ベースポリマー、シリカ、オレンジオイルの結合力を向上させる、新開発のコンパウンド技術「ナノブレンドゴム」を採用。

　タイヤサイドはゴルフボールのようなディンプル形状とし、タイヤ後方での空気の乱流を抑制するとともにタイヤの空気抵抗を低減。ディンプルの形状は、風洞実験やシミュレーションにより最適化したと言う。

　タイヤパターンはブルーアース・ワン専用の非対称パターンとし、イン側でウェット性能を、アウト側で剛性を確保。グルーブは規則的なウェーブを描き、溝底になるほどウェーブが細かくなる構造にすることで、摩耗時のウェット性能の低下を抑制する。

　また、独自の新素材インナーライナー「AIRTEX advanced liner（エアテックスアドバンスドライナー）」を採用し、空気圧低下による燃費や耐久性悪化などのリスクを軽減。さらに、静粛性を高める「サイレントリング」を搭載し、静粛性や快適性を確保するとともに、車外通過騒音も低減したと言う。