テスラとBMWがNVIDIAのプロセッサーを採用 より高度な車載情報システムを実現 |
モデルSのセンターコンソールとメーターパネル |
米NVIDIAは1月4日(現地時間)、テスラ「モデルS」がNVIDIAの「Tegra」を採用したと発表した。また同時に、BMWがNVIDIAのGPU(グラフィック・プロセッサー)を採用したと発表した。
テスラ「モデルS」は、2011年に投入が予定されている米テスラ・モーターズの電気自動車。同社初の4ドア車となる。
モデルSはセンターコンソールに17インチのタッチパネルを備えるほか、メーターパネルが12.3インチの液晶ディスプレイになっている。17インチタッチパネルにはカーナビや交通情報、気象情報、オーディオ、空調などを表示し、12.3インチディスプレイには3Dグラフィックスによる車両データを表示する。
Tegraは、17インチタッチパネルによるカーナビ+インフォテインメント・システム用と、12.3インチディスプレイ用に1つずつ、計2つ搭載される。
TegraはARMのCortex-A9 CPU、NVIDIAのGeForce GPU、1080p HDビデオプロセッサーなど8つのプロセッサーコアを搭載したSoC(システム・オン・チップ)。Tegraのみで各種演算や3Dグラフィックス、ビデオのデコードなどを処理でき、高い処理能力と省電力を両立する。
BMWは、MINI、3/5/7シリーズ、XシリーズにNVIDIAのGPUを搭載する。これにより、BMW独自のインフォテインメントシステム「iDrive」において、より高度なグラフィックス表示により、より直感的でレスポンスの速い次世代ユーザー・インターフェイスやカーナビ、車両情報システム、1280×600ピクセルの高解像度ディスプレイを実現する。
(編集部:田中真一郎)
2011年 1月 5日