NEXCO東日本（東日本高速道路）、NEXCO中日本（中日本高速道路）、首都高速道路、静岡県道路公社は、東北地方太平洋沖地震（東日本大震災）の発生により実施している計画停電（輪番停電）を受け、管轄内の道路やトンネル、屋内施設の照明を消灯/減灯すると発表した。

■NEXCO東日本
　NEXCO東日本は高速道路の道路照明のうち、安全上必要とされる照明を除いて順次消灯するとともに、各トンネル部の照明を減灯。

　また、商業施設の営業時間を見直すほか、屋内照明も減灯。トイレではエアタオルなどの設備を使用停止にする。

　同社は、今回の減灯対策によってこれまでの道路照明と比べ、明暗の差を感じる場合があるとしたほか、トンネル内走行時や夕刻時に早めにヘッドライトを点灯するなど、安全に注意して走行するよう呼びかけている。

■NEXCO中日本
　NEXCO中日本もNEXCO東日本と同様の対策を実施する。実施される高速道路、有料道路は次のとおり。

・東名高速道路 東京IC（インターチェンジ）～富士IC
・中央自動車道 高井戸IC～小淵沢IC
・中央自動車道富士吉田線 大月JCT（ジャンクション）～河口湖IC
・圏央道 海老名IC～海老名JCT、あきる野IC～八王子JCT
・小田原厚木道路
・新湘南バイパス
・西湘バイパス
・箱根新道
・西富士道路
・八王子バイパス
・東富士五湖道路
・中部横断自動車道 双葉JCT～増穂IC

■首都高速道路
　首都高速道路では、JCTや事故多発地点の照明灯を除き、STEP1～3の順で道路照明の消灯を行う。あわせて、各トンネル部で減灯を行う。

　STEP1（すぐに対応する路線）では、埼玉大宮線（美女木JCT～与野JCT）、埼玉新都心線（与野JCT～さいたま見沼）、湾岸線（千葉地区：葛西JCT～高谷）、湾岸線（神奈川地区：浮島JCT～大黒JCT、磯子～幸浦）、神奈川6号川崎線（浮島JCT～大師JCT） で道路照明を消灯。これにより、トンネル減灯区間を含め、首都高速道路全体の25％の区間で節電が行われる。

　STEP1の状況を鑑み、なお電力が不足する場合は中央環状線（江北JCT～葛西JCT）、川口線（川口JCT～江北JCT）、6号三郷線（小菅JCT～三郷JCT）、神奈川5号大黒線（生麦JCT～大黒JCT）、神奈川2号三ツ沢線(金港JCT～三ツ沢JCT)、神奈川3号狩場線（狩場JCT～石川町JCT）で道路照明を消灯。これにより、トンネル減灯区間を含め、首都高速道路全体の40％の区間を節電することになる。

　STEP1、STEP2までの状況次第で、STEP3で実施区間を拡大するかどうかを検討する。

■静岡県道路公社
　静岡県道路公社では、伊豆中央道、修善寺道路、伊豆スカイライン、箱根スカイラインで節電のためトンネル等の照明灯を消灯する。このため、とくに車両が滞留しやすい料金所、トンネル付近で十分注意するよう注意を喚起している。