ホンダ、燃料電池車「FCXクラリティ」に外部出力電源を装備 埼玉県庁敷地内に「ソーラー水素ステーション」を設置し実証実験 |
FCXクラリティ |
本田技研工業は4月20日、埼玉県と共同で取り組んでいる次世代パーソナルモビリティー実証実験の一環として、埼玉県庁に「ソーラー水素ステーション」を設置する計画と、実証実験で使う燃料電池電気自動車「FCXクラリティ」に外部出力電源を装備すると発表した。
ホンダと埼玉県は、「環境分野における協力に関する協定」を2009年3月に締結しており、2010年12月から電動化技術や情報通信技術などを活用し、将来の低炭素モビリティー社会の実現に向けた実証実験を行っている。
今回の実証実験では、埼玉県庁の敷地内にソーラー水素ステーションを設置するとともに、実証実験で使われるFCXクラリティに、新たに一般家庭およそ2世帯分の使用電力に相当する10kW以上の外部出力が可能な電源機能を装備する。これによってFCXクラリティはCO2を排出しないで移動できる、発電設備として活用することが可能になる。
ソーラー水素ステーションの設置と、FCXクラリティへの外部出力電源の装備は本年度中を目指すとしており、ステーションの技術的課題や実際の都市環境下での運用などの検証を行っていく。
(編集部:小林 隆)
2011年 4月 20日