本田技研工業は、すでに公開している東日本大震災の被災地域における通行実績情報に加え、渋滞実績情報をGoogleとYahoo! JAPANに提供し、4月27日から各サイトの地図上で公開したと発表した。

　同社は被災者や被災地に支援に向かう人を対象に、より現地の道路通行状況を把握するのに役立ててもらうよう「インターナビ・プレミアムクラブ」会員の車両から収集したリアルタイム走行データ「フローティングカーデータ」と、パイオニアが運営するスマートループ渋滞情報の搭載車両から収集した走行軌跡データに基づいて作成した通行実績情報を、GoogleとYahoo! JAPANに提供している。

　Googleでは「Google 自動車通行実績情報マップ」（http://www.google.co.jp/intl/ja/crisisresponse/japanquake2011_traffic.html）として3月14日から、Yahoo! JAPANは「Yahoo!地図 道路通行確認マップ」（http://map.yahoo.co.jp/pl?fa=in&road=all）として4月21日から公開されている。

　今回、この通行実績情報に加え、前日の渋滞情報を反映した渋滞実績情報を両社に提供しており、これによって現地の道路通行状況をより正確に把握することが可能になる。

　Google 自動車通行実績情報マップでは前日の6時～10時に渋滞が発生していた道路を赤色で、同時間帯に混雑が発生していた道路を桜色で、それ以外の道路で前日の0時～24時に通行実績のあった道路を青色で、通行実績情報がなかった道路を灰色で示している。

　また、Yahoo!地図 道路通行確認マップでは前日の0時～24時までの通行実績情報と、前日の6時～10時までの混雑・渋滞情報を表示しており、通行できた個所を青色で、混雑・渋滞したところを橙色で表示している。

Google 自動車通行実績情報マップで通行実績情報と渋滞実績情報を表示しているところ。6時～10時に渋滞が発生していた道路を赤色で、同時間帯に混雑が発生していた道路を桜色で、それ以外の道路で前日の0時～24時に通行実績のあった道路を青色で、通行実績情報がなかった道路を灰色で示している