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パイオニア、ITS Japanが構築した「乗用車・トラック通行実績情報」の集約・配信活動に参画

同社の専用サーバーに集積されたプローブ情報を災害時の活用のために提供

「ITS世界会議東京2013」のパイオニアブースで行われた東日本大震災後の道路状況を分析するデモの様子
2014年6月5日発表

 パイオニアは6月5日、ITS Japanが同日に発表した「乗用車・トラック通行実績情報」の集約・配信活動に参画すると発表した。

 ITS Japanは、東日本大震災時にトヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業、パイオニアが保有するマイカーのプローブ情報を統合した「自動車通行実績情報」を公開。この「自動車通行実績情報」は、被災地周辺の道路の通行実績状況の把握、救援活動、物資輸送における経路検討などで活用されるとともに、ビッグデータの利活用の一例としても注目を浴びた。

 今回、マイカーに加えてタクシーやトラックのプローブ情報を保有する各社の協力を得て、気象庁の防災情報と連動し、大規模災害発生時に通行実績を迅速に収集・配信する仕組みを構築。「乗用車・トラック通行実績情報」として、一般ユーザーや行政機関に提供されるという。

 こうした動きを受け、「今後も大きな災害時には、民間企業・団体からの情報提供を行うべきである」という考えのもと、パイオニアも参画を決定。通信機能を搭載するカーナビゲーション経由で専用サーバーに集積されたプローブ情報(自動車の走行履歴や各種のセンサーデータなど)を、災害時の活用のために提供するとしている。

 「乗用車・トラック通行実績情報」への参画企業は、パイオニアのほかトヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業、いすゞ自動車、ボルボグループ(UDトラックス)、日野自動車、富士通となっている。

(編集部:小林 隆)