高速道路各社、休日上限1000円廃止、平日上限2000円導入見送りの料金案
高速道路の料金割引(案)のパブリックコメント募集

2011年5月20日~26日まで



 日本高速道路保有・債務返済機構、NEXCO東日本(東日本高速道路)、NEXCO中日本(中日本高速道路)、NEXCO西日本(西日本高速道路)、JB本四高速(本州四国連絡高速道路)の高速道路各社は、高速道路の料金割引の変更(案)についてのパブリックコメントの募集を開始した。専用Webサイト(http://www.ribenzoushin.jp/)で募集を行っており、募集期間は5月20日~26日。

 新しい料金案は、現在実施されている高速道路料金地方部上限1000円の「ETC休日特別割引」の廃止、導入が予定されていた全日地方部上限2000円の「地方部上限割引」の導入見送りからなる。

 また、普通車関連では、「エコカー割引」および本四とNEXCOを連続利用した場合の「乗継割引」の見送りも含まれる。

 これにより、東日本大震災に対処するために、日本高速道路保有・債務返済機構から2500億円を国庫に返還することが可能になる。

 廃止・見送り後の高速道路料金に関しては、高速道路会社で行っている夜間割引や深夜割引、利便増進事業として行っている土日祝日地方部5割引などは継続される。

NEXCO地方部の例NEXCO大都市部の例
本四高速土日の料金例

 今後の料金例としては、普通車、土日祝日の昼間利用で関越自動車道 大泉IC(インターチェンジ)~湯沢IC間が現在の1850円から2500円になるなどの例が公開されている。この区間の平日料金は4600円であり、今後割引がすべて廃止されるわけではない。現時点で変更後の料金を仮計算し、現在の料金と簡単に比較できるような手段は用意されておらず、変更後の料金を試算する際には注意が必要だろう。

(編集部:谷川 潔)
2011年 5月 20日