独ポルシェ、4モデルをフランクフルトでワールドプレミア
911カレラ、パナメーラ ディーゼル、911 GT3 RS 4.0、ケイマンS ブラックエディション

フランクフルトショーでデビューとなる911カレラS

2011年9月2日(現地時間)発表



 独ポルシェは9月2日(現地時間)、第64回フランクフルトモーターショー(プレスデー:9月13日~14日、一般公開:9月15日~25日)で「911カレラ」「パナメーラ ディーゼル」「911 GT3 RS 4.0」「ケイマンS ブラックエディション」をワールドプレミアすると発表した。

 この4モデルのほか、同社のブースには世界初のハイブリッドと言われる「Semper Vivus」や、電気自動車(EV)のスポーツカーコンセプト「ボクスターE」が展示される。

カレラS

911カレラ
 新型911がフランクフルトショーで公開されるのは既報のとおり。詳細は関連記事(http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20110901_474453.html)に譲るが、「991型」と呼ばれるニューモデルでは「カレラ」「カレラS」の2モデルをラインアップ。

 前者は水平対向6気筒DOHC 3.4リッターエンジンを、後者は水平対向6気筒DOHC 3.8リッターエンジンを搭載。トランスミッションは、各モデルに世界初となる7速MTとデュアルクラッチAT「7速PDK(ポルシェ・ドッペルクップルング)」を用意する。

 カレラは最高出力350PSを発生するが、7速PDK搭載車の燃費(NEDC基準)は8.2L/100kmと、先代モデルの9.6L/100kmから改善されている。CO2排出量は194g/km。

 カレラSは最高出力が先代モデルから15PSアップの400PSを発生。7速PDK搭載車の燃費は8.7L/100kmと、1.5L下回ることに成功した。CO2排出量は205g/km。

 また、アルミとスチールを組み合わせたボディーは、先代モデルから剛性を高めつつ、45kgもの軽量化に成功している。

 そのほか、パワートレーンの作動効率を高めて燃料消費を抑制するサーマル・マネージメントシステム、オートスタート/ストップ機能、エネルギー回生システムなどを搭載し、効率性は一段と向上したとしている。

パナメーラ ディーゼル

パナメーラ ディーゼル
 4ドアGT「パナメーラ」のディーゼル版がフランクフルトでデビューする。

 パナメーラ ディーゼルはV型6気筒 3リッターディーゼルエンジンを搭載し、最高出力250PS、最大トルク550Nmを発生。満タン(80L)にすることで1200km以上の走行が可能としている。さらに低転がりタイヤを装着すると、燃費6.3L/100kmを実現すると言う。

 トランスミッションは8速ATのティプトロニックS。

911 GT3 RS 4.0&ケイマンS ブラックエディション
 911 GT3 RS 4.0は、モータースポーツでの使用を前提としたプロダクションモデル。

 歴代911シリーズの搭載エンジン中、もっとも大きい排気量となる4リッター自然吸気エンジンを搭載。最高出力は368kW(500PS)。ニュルブルクリンクの北コースで7分27秒をマークしたと言う。

 ケイマンシリーズの限定モデル「ケイマンS ブラックエディション」は内外装をブラックで統一したモデルで、ケイマンSを10PS上回る330PSの水平対向6気筒DOHC 3.4リッターエンジンを搭載。

 0-100km/h加速は6速MTで5.1秒、7速デュアルクラッチAT「PDK」で5秒としている。生産台数は500台限定。

911 GT3 RS 4.0ケイマンS ブラックエディション

(編集部:小林 隆)
2011年 9月 2日