BMW、5シリーズのハイブリッド「アクティブハイブリッド5」発表 システム出力250kW(340PS)、モーターのみの走行も可能 |
独BMWは29日(現地時間)、ハイブリッドサルーン「アクティブハイブリッド5」を発表した。
「535i」セダンをベースとしており、最高出力225kW(306PS)、最大トルク400Nmの直列6気筒DOCH 3リッター直噴ツインスクロールターボエンジンと、40kW(55PS)、210Nmのモーターを組み合わせた。モーターは8速ATに組み込まれている。
この結果、システム出力は250kW(340PS)、450Nmで、0-100km/h加速は5.9秒、平均燃費は6.4~7L/100km(約14.2~15.6km/L)となった。
駆動用バッテリーはラゲッジルームに搭載された、96セル、容量675Whのリチウムイオン充電池。これによりラゲッジルーム容量は5シリーズセダンより145L少ない、375Lとなった。
アクティブハイブリッド5は、モーターのみで4kmまで60km/h以下での走行が可能。また、160km/h以下の惰性走行中にエンジンを停止してドライブシャフトから切り離し、効率を高める「コースティングモード」を備える。
車両設定機能「ダイナミック・ドライビング・コントロール」には、スポーツ+、スポーツとコンフォートに加え、「ECO PRO」モードを新設。同モードでは積極的にモーターを利用して、燃費を抑える。
さらに標準搭載されるカーナビとパワートレーンの連動機能も搭載。目的地を設定すると、ルートのアップダウンや速度制限を解析して、モーターとエンジンの最適な動作スケジュールを設定。上り坂や目的地到着に備えてバッテリーを回生充電する、などの管理をする。
エンジン始動前にエアコンを動作させ、室内温度を最適化するパーキング・ベンチレーション、エンジンとモーターのエネルギーの流れをメーターパネルやインフォテインメント・ディスプレイ表示する機能などを備える。
このほかの装備は535iとほぼ同等。外観では、Cピラーとトランクリッドにアクティブハイブリッド5のエンブレムが装着される。
アクティブハイブリッド5 | |
全長×全幅×全高[mm] | 4899×1860×1464 |
ホイールベース[mm] | 2968 |
前/後トレッド[mm] | 1600/1627 |
重量[kg] | 1850 |
エンジン | 直列6気筒DOHC24バルブ3リッター直噴 ツイン・スクロール・ターボ |
ボア×ストローク[mm] | 84×89.6 |
圧縮比 | 10.2 |
エンジン最高出力[kW(PS)/rpm] | 225(306)/5800 |
エンジン最大トルク[Nm/rpm] | 400/1200-5000 |
モーター最高出力[kW(PS)] | 40(55) |
モーター最大トルク[Nm] | 210 |
システム最高出力[kW(PS)] | 250(340) |
システム最大トルク[Nm] | 450 |
トランスミッション | 8速AT |
駆動方式 | FR |
前/後サスペンション | ダブルウィッシュボーン/マルチリンク |
前/後ブレーキ | ディスク |
前/後タイヤ | 225/55 R17 |
前/後ホイール | 8J×17 |
定員[名] | 5 |
(編集部:田中真一郎)
2011年 9月 30日