スズキ、独フォルクスワーゲンAGに対し、契約違反通告書を送付
「株式はお返しいただくべきではないでしょうか」と鈴木会長

2011年10月14日発表



 スズキは10月14日、独フォルクスワーゲンAG(以下、VW)に対して、2009年12月9日に両社が締結した包括提携契約について、「契約違反通告書」を送付したと発表した。

 この通告書では、包括提携契約に対するVWの多くの違反について、VWに是正を求めている。同社は、提携当初に合意したVWとの関係発展のため長く努力を積み重ねてきたが、今回通告書を送付することにしたとしている。

 鈴木修会長兼社長は、「今回の資本提携は、スズキがVWのコア技術に容易にアクセスできるように意図されたものでした。約束されたことが実行されないのは、大変残念に思います。VWが技術へのアクセスを認めないのであれば、株式はお返しいただくべきではないでしょうか」とのコメントを出しており、「当社は堅実に業績を伸ばしております。今後も黒字経営を続けるとともに、さらなる成長を目指してまいります」と結んでいる。

(編集部:谷川 潔)
2011年 10月 14日