レクサス、東京モーターショーに次期「GS」シリーズ出展
「LFAニュルブルクリンクパッケージ」も展示

次期GS450h

2011年11月16日発表



 レクサス(トヨタ自動車)は11月16日、「第42回東京モーターショー」(一般公開日:12月3日~11日)の出展概要を発表した。

 今回の東京モーターショーでは、次期「GS」シリーズに加え、「LFAニュルブルクリンクパッケージ」を日本初公開。次期GSは、2012年初頭より販売を開始する予定となっており、ハイブリッド車の「GS450h」、スポーティバージョンの「GS350“F SPORT”」が展示される。

 GS450hは、新開発のV型6気筒3.5リッター アトキソンサイクルエンジンとモーターを搭載し、最高出力252kW(343PS)を発生。トランスミッションは、ハイブリッド専用の2段変速リダクション機構付き無段変速機となり、摩擦損失も低減されていると言う。

 ハイブリッド用バッテリーも小型化し、新開発のリアサスペンションレイアウトにより、ラゲッジルーム容量を現行比1.5倍の465L(VDA法)に拡大。ゴルフバックを4個搭載でき、ガソリンモデルと同等の空間を確保したとする。

 GS350“F SPORT”は、次世代レクサスの感性に響く楽しい走りを象徴するモデルと言い、ギヤ比可変ステアリング「VGRS」と後輪操舵「DRS」を統合制御し、理想的なスリップアングルを実現する「LDH(レクサス ダイナミック ハンドリングシステム)」を搭載。前後で異なるサイズの19インチタイヤ、専用アルミホイール、フロント18インチベンチレーテッドディスクブレーキ(2ピースアルミハットローター)を設定。専用デザインのフロントグリル、バンパー、リアスポイラーを装備する。

 エクステリアデザインは両車とも、レクサスのデザイン哲学である「L-finesse」の新たな可能性を追求したものになっている。フロントグリル形状は、逆台形のアッパーグリルとブレーキ冷却ダクトを取り込んだハの字に開いたロアグリルを機能的に組み合わせ、一体化した「スピンドルグリル」を新たに採用。今後のレクサスフェイスの方向性を示している。

モデルGS450hGS350“F SPORT”
全長(mm)4850
全幅(mm)1840
全高(mm)1455
ホイールベース(mm)2850
エンジンV型6気筒 3.5リッター
+モーター
V型6気筒 3.5リッター
最高出力(kW[PS]/rpm)252[343]234[318]/6400
最大トルク(Nm[kgm]/rpm)380[38.7]/4800
変速機電気式無段変速6速AT
ダイヤサイズ(フロント)235/45 R18235/40 R19
ダイヤサイズ(リア)235/45 R18265/35 R19
乗車定員5

 LFAニュルブルクリンクパッケージは、ベースモデルに対し、エンジンの圧縮比を高めるなどの改良で、最高出力を412kW(560PS)から420kW(571PS)へと向上。CFRP(カーボン繊維強化プラスチック)製のフロントスポイラーや固定式リアウイングなどで空力特性を向上したほか、サーキット走行により適したサスペンションや専用ホイールを装着している。

 2012年からの生産を予定しているが、ニュルブルクリンクパッケージを含めLFAの販売は2010年1月で終了している。

(編集部:谷川 潔)
2011年 11月 16日