BMW、ディーゼルは4気筒モデルも導入してラインアップ拡大
2012年以降の導入計画を発表

ビー・エム・ダブリューのローランド・クルーガー社長

2012年1月30日開催



 ビー・エム・ダブリューのローランド・クルーガー社長は1月30日、新型3シリーズ発表会で、BMWグループの日本における2012年以降の新製品投入計画を発表した。

 2011年のBMWグループの世界での販売台数は166万8,982台、BMWブランドに限っても138万384台と、いずれもプレミアムブランドでは最高の台数を販売している。

 日本でのBMWブランドの販売台数は34,195台(前年比5.5%増)。プレミアム・インポートでは3年連続の1位となった。また、MINIブランドは26.6%増の14,350台となった。

 2012年の販売目標は発表されていないが、主力車種である3シリーズのモデルチェンジで、増加が期待されるところだ。

BMWグループの世界販売台数BMWブランドの世界販売台数
日本でのBMWブランドの販売台数日本のMINIの販売台数

 

X5を皮切りにディーゼルのラインアップを拡大する

今年中に4気筒ディーゼルモデルを投入
 そんな好調のBMWだが、2012年の導入計画ですでに発表されているのが、「X5」の「xDrive 35d ブルー パフォーマンス」、つまりクリーン・ディーゼルエンジンの導入だ。

 このディーゼルエンジン導入についてクルーガー社長は「単に消費者の反応を見ようとしているわけではなく、ニーズに応えようとしている」と述べ「日本の4気筒モデルにも搭載する」とした。X5は直列6気筒のディーゼルターボを搭載する8,390,000円のモデルだが、これよりも安いモデルが登場することになりそうだ。

 車種は明らかにされなかったが「ツーリングとセダンに搭載する」とも述べていることから、3シリーズ、5シリーズといった車種が浮かび上がる。登場時期は今年とした。

ディーゼルではないが4ドアの6シリーズである「グランクーペ」の導入も発表されたMINIペースマンも導入されるが時期は未定

プレミアム・インポート唯一のエコカーラインアップ
 新型3シリーズの発表と共に、第4四半期には「アクティブハイブリッド3」を導入すると発表されているが、東京モーターショーでワールド・プレミアされた「アクティブハイブリッド5」の導入も発表された。これで同社のハイブリッドは7、X6、5、3と4台のラインアップとなる。

 直列4気筒直噴ツインスクロールターボエンジンに代表される、環境性能とパワーを両立する「エフィシェントダイナミクス」コンセプトに基づく低燃費ガソリンエンジンのほか、4台のハイブリッドラインアップ、クリーン・ディーゼルの拡大と、いわゆるエコカーラインアップの拡大が続くBMW。とくにディーゼルは、政府による台数増加政策もあり、期待のかかるところだ。

 2013年の終わりには、EV「i3」の導入も予定しており、プラグイン・ハイブリッドの「i8」と合わせ、5種のパワートレーンを持つことになる。とくにクリーン・ディーゼルとハイブリッドの品揃えはプレミアム・インポート唯一と言うのが、BMWのアピールだ。

アクティブハイブリッド5BMWのエコカーラインアップ。ディーゼルは2012年中に投入される

(編集部:田中真一郎)
2012年 1月 30日