伊フェラーリ、「カリフォルニア」の新バージョンをジュネーブショーで公開
30kgの軽量化、30PSの出力増を実現

新バージョンの「カリフォルニア」

2012年2月15日(現地時間)発表



 伊フェラーリは2月15日(現地時間)、「2012年ジュネーブモーターショー」(一般公開:3月8日~18日)で、オープントップモデル「カリフォルニア」の新バージョンを公開すると発表した。すでに生産を開始しており、デリバリー時期は未定なものの、まずは欧州から導入。その後、日本にも導入されることが決定している。

 新型のカリフォルニアでは軽量化が行われるとともに、エンジンの出力向上が図られた。

 軽量化のポイントは、最先端のアルミニウム製造技法と組み立て技術を採用したこと。これにより、従来モデルから構造剛性やパフォーマンスに影響することなく、30kgの軽量化に成功したと言う。

 搭載する直噴のV型8気筒4.3リッターエンジンは、新型のエキゾーストマニホールドとエンジン・マッピングにより、従来から最高出力が30PS増、最大トルクが20Nm増となる490PS/505Nmを発生する。こうした改良により、0-100km/h加速は従来から0.2秒短縮され、3.8秒をマークする。

 また、新たに「ハンドリング・スペチアーレ」と呼ばれるオプションパッケージも用意する。

 ハンドリング・スペチアーレは専用の磁性流体ダンパーを採用し、レスポンス・タイムを50%短縮するとともに、硬めのスプリングを採用することで正確なボディーコントロールと快適性を確保。さらにステアリングレシオを従来から約10%減らした新型のステアリング・ギアボックスを搭載することで、少ないステアリング操舵角度でより機敏なハンドリング性能を実現すると言う。

 この新型カリフォルニアは、7年間無料の純正メンテナンス・プログラムを標準で提供する。

 なお、日本導入モデルは20インチのホイールを標準装備することが明らかになっている。

(編集部:小林 隆)
2012年 2月 16日