写真で見るフェラーリ「カリフォルニア」 |
2008年のパリモーターショーで発表され、今年、日本で販売が開始されたフェラーリ「カリフォルニア」。リトラクタブルハードトップを備えたオープンボディーのフロントに、V型8気筒エンジンを搭載したモデルで、1957年に登場した「250 California」を現代的にしたものだと言う。
エンジンは直噴の4.3リッターV型8気筒。最大出力は338kW(460PS)/7750rpm、最大トルクは485Nm(49kgm)5000rpm。トランスミッションは7速デュアルクラッチATで、後輪を駆動する。最高速度は310km/hで、0-100km/h加速は4.0秒。
ボディーサイズは4563×1902×1308mm(全長×全幅×全高)。ミッドシップ2シーターのF430と比べると、横幅が抑えられたうえに全高も極端に低くないため、他のクルマから乗り換えても違和感が少ないものとなっている。
また、カリフォルニアは、リアに最大340Lのトランクルームを備えることも特徴。長時間のドライブには向かないが、非常時に使えるリアシートも備えている。
リトラクタブルルーフは、リアウインドーがルーフの上に重なり、トランクルームに収納される仕組み。操作はスイッチひとつですべて電動で行われ、ロックレバーなどを操作する必要はない。
価格はF430よりも若干買いやすい2360万円。
フェラーリ・カリフォルニアはリトラクタブルのハードトップを備えるため、クローズの状態ではオープンカーであることをほとんど感じさせないスタイリングを持つ |
スイッチひとつの操作でルーフが開く |
フロントグリルはフェラーリ伝統の格子形状 | ||
ヘッドライトはハイ・ローを兼用するバイキセノンタイプ。スモールライト、ウインカーはLED | ||
フロントグリルは全体でエアを吸入する形状。内部にはラジエターやエアコンのコンデンサーがある | ボンネット上にもエアインテークがある |
ノーズ上にある“跳ね馬”のオーナメント |
フロントウインドー。ダッシュボードは上面も同色で仕上げている。ワイパーはエアロタイプ | サイドミラー | |
サイドのボディーラインは独特の形状を描く | ||
フェンダーのフェラーリの紋章には「SF」(スクーデリア・フェラーリ)の文字が入る | フェンダーにもルーバーが付く |
ドアノブは小さめ。その下にはキーの穴がある |
ルーフの開閉 |
自然吸気の90度V型8気筒エンジン。フロントミッドシップということで、エンジン自体は後方にマウントされる |
エンジン音 |
タイヤはフロントが245/40 ZR19、リアが285/40 ZR19。撮影車のホイールはノーマルだが、オプションで異なるデザインも選択できる。キャリパーのカラーもオーダー可能 |
給油口は右後方にある。開く場合は運転席足元にあるスイッチを押す |
バックする際のセンサーのディスプレイも兼ねている | クルマに乗り込むときやエンジンを切った直後は車名のロゴが表示される |
後部座席はあるが、あくまで非常用。横転時には背後にロールバーが飛び出す | オープン時の風の巻き込みを防ぐ折りたたみ式のウインドーデフレクターも用意される。手動で組み立ててはめ込む |
後部座席にヘッドレストはなく、クローズ状態では後席に座った人は頭がルーフに当たり腰が伸ばせないほどミニマムな空間になる |
トランクルームは最大340L。トランク内のケースはウインドーデフレクターを折りたたんで収納するケース | 仕切り板を下げると、ルーフが収納できるようになる | ルーフを収納したところ。この状態でもトランクルームに容量が残っている |
トランクルーム下にある工具ケース。スペアタイヤはなく、電動空気入れが備わる。スパナやペンチにはFerrariのロゴ入り | 赤いケースには軍手。“跳ね馬”のプリントがあり、ステッチが赤という凝りよう |
オーディオのディスプレイ。表示は英語 |
グローブボックス内のiPod接続のほか、USBポート、AUX入力も装備する | CDやDVDは液晶面が開いて挿入できる |
カーナビはアルパイン製の別機種が接続してあるため、NAVIのボタンを押しても画面が切り替わるだけ。タッチパネルは利用できず、別のリモコンで操作する。液晶もドットバイドット表示ではない |
(正田拓也)
2009年 10月 28日