フランクフルトショー 2017
【フランクフルトショー 2017】フェラーリ、600馬力のV8エンジン搭載のオープンGT「Portofino」発表
電動リトラクタブル・ハードトップを採用するオープンモデル
2017年9月14日 00:00
- 2017年9月12日(現地時間) 発表
伊フェラーリは9月12日(現地時間)、同社の最新スーパーカー「Portofino(ポルトフィーノ)」をドイツ フランクフルト市で開催されている2017年フランクフルトモーターショー(プレスデー:9月12日~13日、一般公開日:9月16日~24日)で公開した。
Portofinoは電動のリトラクタブル・ハードトップを備えたオープンカーで、最高出力441kW(600馬力)を発生するV型8気筒 3.9リッターターボエンジンを搭載。トランスミッションは7速DCTを組み合わせ、駆動方式は2WD(FR)を採用。最高速は320km/h超、0-100km/h加速は3.5秒という性能を実現している。
インテリアも特徴的で、車載情報システムには10.25型でフルHD解像度のパネルが採用されるなど豪華仕様となっており、そうした豪華さと高いパフォーマンスを兼ね備えたスーパーカーだとフェラーリではアピールしている。
豪華さ、快適さと高性能を両立したオープンGTカーとなるPortofinoを発表
フェラーリが開催した記者会見には、Ferrari S.p.A CMO(Chief Marketing Officer、最高マーケティング責任者)兼 CCO(Chief Commercial Officer、 最高商務責任者)のエンリコ・ガリエラ氏が登壇した。
同社最新のオープンGTカーとして公開されたPortofinoはイタリアの有名な景勝地であるポルトフィーノにちなんで命名されており、14秒で変形を完了するというリトラクタブル・ハードトップを備えたオープンカーとなる。
ガリエラ氏は「今年はフェラーリ設立70周年の記念すべき年になる。そうした中で、Portofinoは新しいコンセプトの自動車となる。かつて好評を博したCaliforniaのように、ラグジュアリー(豪華さ)や快適さとパフォーマンス(性能)が両立した車両となる」と述べ、豪華で普段使いにも可能なような快適さを備えているのに、高いパフォーマンスを備えているのがPortofinoだと説明した。
ガリエラ氏が「世界最高」と自賛するフェラーリのV8ターボ 3.9リッターエンジンを搭載しており、最高出力は441kW(600馬力)で、1リッターあたり156馬力を実現し、ターボラグのない強力でコンスタントなパワーの出力が可能だという。また、エンジンサウンドに関しても、フェラーリの伝統を引き継ぐフェラーリらしい音を実現しているとした。ボディに関しても同様で、ボディの素材にアルミを採用することで、約80kgの削減に成功したほか、剛性も35%アップすることに成功したという。
電子制御も特徴の1つで、フェラーリのGTカーとしては初めてEPS(Electric Power Steering)を採用したほか、7速DCTを採用している。また、インストメントクラスター周りも新しいデザインを採用しているほか、センターコンソールに設置されている車載情報システム用のディスプレイは10.25インチでFHDの解像度を実現したマルチタッチスクリーンになっている。