フランクフルトショー 2017

【フランクフルトショー 2017】ルノー、1.8リッターターボ搭載の新型「メガーヌ ルノー・スポール」ワールドプレミア

開発ドライバーのニコ・ヒュルケンベルグ選手も車両をアピール

2017年9月12日(現地時間) 発表

新型メガーヌ ルノー・スポール(R.S.)との記念撮影に応じる登壇者(左からルノー デザイン責任者のローレンス・ヴァン・デン・アッカー氏、F1ドライバーのニコ・ヒュルケンベルグ選手、ルノー CCOのティエリー・ボロレ氏
新型メガーヌR.S.の概要を紹介するルノー CCOのティエリー・ボロレ氏

 仏ルノーは9月12日(現地時間)、2017年フランクフルトモーターショー(プレスデー:9月12日~13日、一般公開日:9月16日~24日)の会場で新型「メガーヌ ルノー・スポール(R.S.)」とともに、家とクルマの調和を目指した電気自動車(EV)のコンセプトモデル「SYMBIOZ」のワールドプレミアを行なった。

 カンファレンスの冒頭、ルノー CCO(Chief Competitive Officer)のティエリー・ボロレ氏から新型メガーヌR.S.の概要が紹介されるとともに、開発ドライバーも務めたというF1ドライバーのニコ・ヒュルケンベルグ選手が新型メガーヌR.S.をドライブして登場して会場を沸かせた。

新型メガーヌR.S.をドライブして登場したニコ・ヒュルケンベルグ選手。開発ドライバーを務めたことから車両のアピールを行なった

 その新型メガーヌR.S.について、従来モデルでは直列4気筒2.0リッターターボを搭載していたところ、直列4気筒1.8リッターターボにダウンサイジングしつつ、最高出力は205kW(280HP)、最大トルクは390Nmと従来型を上まわった。トランスミッションは6速MTまたはパドルシフト付きの「6速EDC(エフィシエント デュアル クラッチ)」を組み合わせる。

 また、今回新たに4輪操舵システムの「4CONTROL」を採用してコーナリング性能を高めたほか、「Comfort」「Normal」「Sport」「Race」「Perso」という5つの走行モードを用意するMULTI-SENSEシステムが搭載された。

 エクステリアでは、ルノー・スポールの象徴的なカラーだったシリウスイエローの代わりにトニックオレンジを採用するとともに、フォグランプやコーナリングランプとしても機能するチェッカーフラッグをモチーフにした「R.S.ビジョン」などを装備。加えてフロントバンパーに備わるF1タイプのエアインテークブレード、大型のリアスポイラー、リアディフューザーなどによって空力性能を高めている。

新型メガーヌR.S.は最高出力205kW(280HP)、最大トルク390Nmを発生する直列4気筒1.8リッターターボエンジンを搭載
エクステリアではチェッカーフラッグをモチーフにした「R.S.ビジョン」を装着するほか、大型リアスポイラー、リアディフューザーなどによって空力性能を高めた

 インテリアでは、レッドステッチをあしらったチャコールグレーのスポーツシートがフロントに与えられたほか、インパネ中央に縦型スクリーンを採用したのが新しい。

 なお、300HPを発生する「トロフィー」バージョンを2018年末に導入することも予告されている。

新型メガーヌR.S.のインテリア
コンセプトハウスとともにSYMBIOZを紹介

 一方、SYMBIOZについてはデザイン責任者であるローレンス・ヴァン・デン・アッカー氏から紹介が行なわれた。SYMBIOZは、2030年までの実現を目指した自動運転機能を有するEVのコンセプトカー。

 会場では家とクルマの在り方についても提案するべく、コンセプトハウスに置かれた家具と車内のデザインが統一されたほか、フロア下にバッテリーを搭載することで室内を広くとったSYMBIOZをリビングとして使う様子などが紹介された。また、SYMBIOZの電力を家庭用電力として利用する仕組みも有するという。

SYMBIOZは2030年までの実現を目指した自動運転機能を有するEVコンセプトカー。デザイン責任者であるローレンス・ヴァン・デン・アッカー氏がプレゼンテーションを担当

編集部:小林 隆