東京オートサロン2014
ルノー、国家憲兵隊高速道路警備隊仕様の「メガーヌ RS」を展示、限定発売
濃いブルーの専用ボディーカラーを採用
(2014/1/11 04:37)
輸入車勢の中では継続的にオートサロンに出展しているルノー・ジャポンは、オートサロン開幕日となる2014年1月10に、限定車「メガーヌ ルノー・スポール ジャンダルムリ」を会場内で発表した。フランスの国家憲兵隊(GENDARMERIE/ジャンダルムリ)の高速道路警備隊が実際に使用するメガーヌ ルノー・スポールをイメージしたもので、濃いブルーの専用ボディーカラーを採用している。限定20台で価格は389万円。
「メガーヌ ルノー・スポール」とパワートレーン、インテリア等は基本的に同一。ボディーカラーがフランスの高速道路警備隊で使用中のメガーヌ ルノー・スポールに近い、濃いブルーとなっている。
今回オートサロンに展示されたクルマは、ショー用の特別な1台ということで、左右のほかに前後にイエローのストライプとGENDARMERIEのデカールが貼られているが、左右の側面に貼る“GENDARMERIE”のデカールとストライプ装着までが限定車の仕様となっている。
左右側面のデカールは、ディーラーへ未貼付の状態で納車されるため、ユーザーの好みでデカールの貼付けか未貼付けかを選ぶことができ、単なる濃いブルーのメガーヌ ルノー・スポールとして受け取ることも可能。ブルーのボディーカラーは、ソリッドカラーで通常にはないカラーで、実際にフランスのジャンダルムリが使用中のクルマよりは、若干濃いブルーになっているとのことだ。
ルノー・ジャポンのチーフ マーケティングマネージャーのフレデリック・ブレン氏からは、フランスの警察について説明が行われた。フランスの警察組織は2つあり、通常の警察のほか、軍隊組織でもある国家憲兵隊(GENDARMERIE/ジャンダルムリ)がある。高速道路はジャンダルムリの担当で、交通取り締まりのほか、道路の安全維持も担う。
ブレン氏によれば、ジャンダルムリは高速道路でクルマを追いかけるために、名車を採用しており、1967年からアルピーヌ・A110、1974年にアルピーヌ・A310、1990年代はルノー・21ターボを採用、2010年に現在のメガーヌ ルノー・スポールを採用する前はスバル インプレッサを採用していたという。
メガーヌ ルノー・スポールが採用されたのは、パフォーマンスと安定性の高さ。使用中のクルマはフェーズ1のフロントマスクを持つが、エンジンは現在の標準装備の265PSのもの。特別のチューニングは一切行っておらず、エンジン、トランスミッション、サスペンション、ブレーキはそのままだという。
また、代表取締役社長の大極司氏は「メガーヌ ルノー・スポール ジャンダルムリ」について「警備隊が使っているものを、そっくりいただいて限定車を作りました。日本で言うと“警視庁”って書いてあるような……」と分かりやすく説明。「ノリみたいなものです。正月ですからいいんじゃないかな。こういうことをやるのもルノー・ジャポンと理解してください」とユニークな取り組みのできる会社であることをアピールした。
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2013年新車登録台数が過去最高、今年は店舗に新VIを導入
ブースのプレスカンファレンスでは、大極社長がルノー・ジャポンの現在の状況についても説明した。2013年の新車登録台数は3771台で、前年比121.3%。輸入車市場の伸びが116%であることから、ルノーは他よりも大きな伸びを示していると発表された。
2013年の販売は、前半はカングーの限定車が引っ張り、後半は9月に投入した新型ルノー・ルーテシアと11月に投入した新型ルーテシア ルノー・スポールの効果もあり9月から12月の4カ月間は前年比158.6%増と非常に高い伸びを示しているとした。
2014年の予定としては、1月31日にルノー キャプチャーの予約注文を開始、2月末に発売するほか、販売店に新しいVI(ビジュアルアンデンティティ)を導入、年内に6割程度が新しいデザインの店舗に変わるという。