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フェラーリ、ブランド初のV8エンジン&4シーターモデル「GTC4ルッソ T」日本初公開
V8 3.9リッターターボのFR車
2017年3月16日 19:25
- 2017年3月16日 開催
フェラーリ・ジャパンは3月16日、ブランド初のV8ターボエンジンを搭載した4シーターシューティングブレーク「GTC4ルッソ T」を日本初公開した。
2016年に日本へ導入された、V型12気筒6.2リッター自然吸気エンジンを搭載して4輪を駆動する「GTC4ルッソ」をベースに、パワートレーンをV型8気筒3.9リッターターボエンジンに変更するとともに、駆動方式を2WD(FR)としたモデル。
従来のV型12気筒6.2リッター自然吸気エンジンが最高出力507kW(690CV)/8000rpm、最大トルク697Nm/5750rpmを発生していたのに対し、今回のV型8気筒3.9リッターターボエンジンは最高出力449kW(610CV)/7500rpm、最大トルク760Nm/3000-5250rpmを発生。最高出力こそ劣るものの、最大トルクは63Nm上まわるとともに、より低回転から豊かなトルクを発生させることが可能になっている。トランスミッションはGTC4ルッソと共通のデュアルクラッチ「7速F1 DCT」。
また、ボディサイズも共通の4922×1980×1383mm(全長×全幅×全高)となるが、GTC4ルッソが4輪駆動システム「4RM Evo」を採用していたのに対し、GTC4ルッソ Tは後輪駆動(4WS)になるなど、乾燥重量は50kg軽い1740kgとアナウンスされている。0-100km/h加速はGTC4ルッソが3.4秒、GTC4ルッソ Tが3.5秒。
GTC4ルッソ Tの発表会には、フェラーリ 極東・中東エリア統括CEOのディーター・クネヒテル氏とフェラーリ・ジャパン&コリア 代表取締役社長 リノ・デパオリ氏が登壇。
GTC4ルッソ Tの概要について紹介を行なったクネヒテル氏は、「スポーティさと日常での多様性を求めるお客様をターゲットにしたモデル。セグメントではとてもユニークなモデルで、ドイツモデルとは異なるドライブトレーンを搭載し、快適性とラグジュアリーさを少しも損なうことなくスポーティなドライビングエクスペリエンスをお届けする」と紹介。
そして「これまでと違うエレガントなクルマを求めるが4WDを必要としない人」「毎日の通勤はもちろん、スポーツを楽しみにビーチへ行ったり、子供の学校の送迎、パートナーとのドライブを楽しむために利用する人」をターゲットとし、その中心は30~40代になるという。こうしたターゲット層に向けてフェラーリが用意したのがV8エンジンを搭載するGTC4ルッソ Tであり、同エンジンについては「鋭敏なフルスロットルレスポンス、パワフルでシームレスな加速、刺激的なエキゾーストサウンド、コンパクトなサイズ」を特徴とする。
また、フェラーリのエンジニアがGTC4ルッソ TにV8ターボエンジンと後輪駆動を採用することを決定した際、よりスポーティさを強調するべくビークルダイナミクスの変更に注力したとしており、「F1-TracとE-Diff電子ディファレンシャルの統合によって、コーナリング中の後輪へのトラクションとトルクの伝達を最適化した。このシステムはミディアムグリップ路面での走行性能向上にも貢献する」と述べるとともに、「GTC4ルッソ Tはクラス最高の出力、トルク、性能を誇る。これが究極のラグジュアリー、快適性、鋭敏なドライビングダイナミクスを備えた、フェラーリ初の8気筒・4シーターモデル」と紹介。
そしてインテリアについては、「GTC4ルッソよりも若年層をターゲットに開発されたGTC4ルッソ Tでは、入念なデザインとディテールの作り込みによってスポーティラグジュアリーの頂点と呼ぶにふさわしいキャビンが完成した。ドライバーとパッセンジャーがドライビング体験を共有できるデュアルコクピット構成としたほか、10.25のフルHDタッチスクリーンを通じてすべての機能に直観的にアクセスできる最新のインフォテイメントシステムを搭載している」とアピールを行なった。
続いて登壇したフェラーリ・ジャパン&コリア 代表取締役社長 リノ・デパオリ氏は、GTC4ルッソ Tのターゲット層のライフスタイルをモデルを交えながら紹介。檀上では都会で活躍するビジネスマンやサーフィンを趣味とする女性、母親が子供を迎えに行くシーン、家族4人が乗車できるシーンなどを交えながらGTC4ルッソ Tの紹介が行なわれている。