独BMW、PHVのオープンモデル「i8 コンセプト スパイダー」

2012年4月1日(現地時間)



 独BMWは「i8 コンセプト スパイダー」を発表した。

 2011年7月に発表された2+2シーターのプラグイン・ハイブリッド・スポーツカー「i8 コンセプト」のオープンモデル。オープン化と共に後席を廃止した2シーターに改められ、これに伴いボディーサイズがクローズドモデルの4632×1955×1280mm(全長×全幅×全高)から4480×1922×1208mmに、ホイールベースが2800mmから2650mmになった。一方で重量は1480kgから1630kgに増加している。

 パワートレーンに変更はなく、リアアクスルに置かれた最高出力164kW、最大トルク300nmの3気筒ガソリンターボエンジンと、フロントアクスルに置かれた最高出力96kW、最大トルク250Nmのモーターの組み合わせで、システム出力は260kW、500Nmとなっている。このため、最高速度はクローズドモデル同様の250km/hを維持しているが、0-100km/h加速は4.6秒から5秒になった。

 センタートンネル部に収められたリチウムイオンバッテリーは、電源ソケットから充電すれば2時間以下で満充電にでき、バッテリーのみで30kmまで走行できる。

 ボディー構造はクローズドモデル同様に、サスペンションやパワートレーン、バッテリーを収めるアルミの構造体「ドライブモジュール」に、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)製のパッセンジャーセル「ライフモジュール」を載せた「ライフ ドライブ アーキテクチャ」を採用している。

 クローズドモデル同様にAピラーを支点として上方に開くドアを持つが、グラスルーフはなく、2セクションのフォールディングルーフとを備える。透明なリアグラスゲートの下には、ラゲッジルームに格納された2つの電動キックボードが見える。

(編集部:田中真一郎)
2012年 4月 3日