アウディ、5ドアハッチバック「A1 スポーツバック」
アイドリングストップなどを搭載し、JC08燃費17.8km/Lを実現

A1 スポーツバック(写真はすべて欧州仕様)

2012年6月4日発売
293万円



 アウディ ジャパンは6月4日、プレミアムコンパクトカー「A1」の5ドアモデル「A1 スポーツバック」を発売した。価格は293万円で、ステアリング位置は右のみ。

 従来のA1が3ドアなのに対し、A1 スポーツバックは5ドアを採用。欧州では4名乗車または5名乗車モデルをラインアップするが、日本仕様は5名乗車モデルとなる。

 パワートレーンはA1と同様、ガソリン直噴システムとターボチャージャーを組み合わせた直列4気筒DOHC 1.4リッターエンジンで、デュアルクラッチAT「7速S トロニック」を搭載。最高出力は122PS(90kW)/5000rpm、最大トルクは200Nm/1500-4000rpmとなる。0-100km/h加速は9.0秒、最高速は203km/hとしている。

 また、燃費改善対策としてスタートストップシステム(アイドリングストップ機能)とエネルギー回生システムを搭載し、JC08モード燃費は17.8km/Lを実現。これによりエコカー減税、エコカー補助金対象モデルとなる。

A1 スポーツバック諸元
価格293万円
全長×全幅×全高[mm]3970×1745×1440
ホイールベース[mm]2465
重量[kg]1220
エンジン直列4気筒DOHC1.4リッター直噴ターボ
ボア×ストローク[mm]76.5×75.6
最高出力[kW(PS)/rpm]90(122)/5000
最大トルク[Nm(kgm)/rpm]200/1500-4000
トランスミッション7速デュアルクラッチ(Sトロニック)
JC08モード燃費[km/L]17.8
駆動方式2WD(FF)
ステアリング位置
前/後サスペンションマクファーソンストラット/トーションビーム
タイヤ235/55 R17
定員[名]5
荷室容量[L]270(920)

 ボディーサイズは3970×1745×1440mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2465mmと、車体全体で見るとA1より全幅を5mm拡大するにとどまるが、Bピラーを約230mm前傾させ、さらにルーフを80mm延長したことで後席のヘッドクリアランスを約11mm拡大した。また、5ドア化にともない、フロントドアの長さを3ドアモデルから240mm短い1062mmとし、狭い場所での開閉を容易にした。

 エクステリアでは、ウィングデザインのヘッドランプ、ルーフアーチに加えルーフエリアとルーフスポイラーをボディーカラーと別色で塗装できる「コントラストルーフ」を採用した。コントラストルーフで用意されるカラーは、アマルフィホワイト、ブリリアントブラック、デイトナグレイ パールエフェクト、アイスシルバー メタリックの4色。リアまわりではQシリーズでも採用する、幅広感を強調するデザインのスポイラー付きリアハッチを採用。リアエンド底部にはブラックに塗装されたディフューザーを装着する。

 A1 スポーツバックのエアロダイナミクスは、独インゴルシュタット工場の風洞センターでブラッシュアップされ、ホイールやテールランプ上の小さなスポイラーリップからルーフスポイラーまで、ボディー上の多くのディテールが風洞実験での成果が活かされていると言う。これにより、Cd値は0.32、前面投影面積は2.04m2を実現した。

 インテリアでは、航空機の翼をモチーフにしたインストルメントパネルや、ジェットタービンを連想させる円形エアベントを採用したほか、上級クラスで採用されるキーレスアクセスが可能な「アドバンストキーシステム」を標準装備。

 また、ラジオ/CDプレーヤー、6.5インチモニター、SDカードスロット、AUX端子、8スピーカーなどを備えた「MMIベーシック」を標準装備するが、ハードディスク、DVDドライブ、3Dグラフィックを採用した「MMI 3G プラス」を選択できるほか、「レザーパッケージ」「スポーツパッケージ」といったオプション設定を豊富に用意する。

 ラゲッジルームの容量は270Lだが、分割可倒式のリアシートを倒すことで920Lまで拡大する。

(編集部:小林 隆)
2012年 6月 4日