ルノー、新しくなった「メガーヌ/エステート」「トゥインゴ ゴルディーニ」のルノー・スポールモデル 限定30台の「メガーヌ ルノー・スポール トロフィー」も登場 |
マイナーチェンジしたメガーヌ ルノー・スポール |
2012年7月12日~発売
385万円(メガーヌ ルノー・スポール)
408万円(メガーヌ ルノー・スポール トロフィー)
315万円(メガーヌ エステート GT)
245万円(トゥインゴ ゴルディーニ ルノー・スポール)
ルノー・ジャポンは、「メガーヌ ルノー・スポール」のマイナーチェンジモデルおよびその限定車「メガーヌ ルノー・スポール トロフィー」、「メガーヌ エステート GT」を7月12日に、「トゥインゴ ゴルディーニ ルノー・スポール」のマイナーチェンジモデルを8月1日に発売する。
■メガーヌ ルノー・スポール
「メガーヌ ルノー・スポール」はこれまで左ハンドル仕様のみだったが、右ハンドル仕様に変更。ボディーカラーはジョン シリウスM、ブラン ナクレM、ノワール エトワールM、グリ カシオペMの4色を設定し、価格は385万円。
搭載エンジンは直列4気筒DOHC 2リッターターボ「F4R」で、最高出力は従来の250PSから265PSに、最大トルクは340Nmから360Nmに引き上げられた。F4Rは無段階可変吸気バルブタイミング機構を備えるほか、燃焼効率を高めるタンブル生成シリンダーヘッド、ハードカーボンコーティングピストン、冷却効果に優れたナトリウム封入バルブなどが採用される。これに6速MTを組み合わせ、前輪を駆動させる。
その結果、0-100km/h加速は従来モデルよりも0.1秒速い6.0秒、0-1000mタイムは0.3秒速い25.4秒を記録している。
シャシーについては、ルノー・スポールモデルには日常の使い勝手とスポーツ性をバランスさせた「シャシースポール」と、スポーツドライビングを追求した「シャシーカップ」の2種類のシャシーがラインアップするが、今回日本に導入されるモデルはシャシーカップを採用。
シャシーカップは、シャシースポールに比べてアンチロールバーの剛性が13%高められるほか、ダンパーはフロントが35%、リアが38%剛性が高められる。さらに駆動力を的確に路面に伝えるLSDも標準装備する。
また、ブレーキキャリパーは前後とも赤く塗装され、フロントにブレンボ製モノブロック4ピストンキャリパーを、リアにTRW製キャリパーを装備。ローターは前後ともブレンボ製で、フロントに直径340㎜、厚さ28㎜のベンチレーテッドスリットディスクを、リアには直径290㎜、厚さ11㎜のスリットディスクが採用される。
インテリアでは、エンジン音をドライバーに伝える音響効果を持つ「サウンドパイプ」を搭載。エンジン音は、吸気システムに設けられたバイパスからメンブレーン(増幅器)を通り、バルクヘッド越しにドライバーに伝わる構造となっている。
フロントシートにレカロ製のバケットシートのほか、イエローセンターステッチ入りのレザーステアリングなどを採用し、スポーツ性を高めた仕様となっている。
そのほか、ターボブースト圧(mbar)、スロットル開度(%)、トルク(N・m)、出力(ch)、ブレーキ圧(bar)、オイル温度(℃)、吸気温度(℃)、前後左右の加速度、0-100㎞/hタイム、0-400mタイム、ラップタイム計測(ストップウォッチ機能)を表示可能な「R.S.モニター」を装備する。
メガーヌ ルノー・スポールの主な装備は以下のとおり。
・ディレクショナルバイキセノンヘッドランプ
・LEDポジションランプ(新採用)
・フロントブラック&ボディ同色バンパー(新採用)
・リアボディ同色バンパー
・ブラックドアノブ(ボディーカラー:ジョン シリウスM)(新採用)
・ボディー同色ドアノブ(ボディーカラー:ジョン シリウスM以外)(新採用)
・シャシーカップ
・ブレンボ製モノブロックレッドフロントブレーキキャリパー
・ブレンボ製フロント/リアスリット入りブレーキディスク
・フロントダブルアクスルストラットサスペンション
・18インチマットブラックアロイホイール(235/40 ZR18)(新採用)
・R.S.モニター
・R.S.ダイナミックマネジメント(3モードESP: Normalモード、Sportモード、ESP OFF)
・LSD(差動制限装置)
・ドリルドアルミペダル
・イエローステッチ&ドット入りフロントレカロシート(サポート部レザー調)(新採用)
・イエローシートベルト
・チルト&テレスコピック機能付レザーステアリング(イエローセンターポイントステッチ入り)
・ホワイトパネルタコメーター(新採用)
・バックソナー
・スピードリミッター&クルーズコントロール
・車速感応式電動パワーステアリング
・ABS/ESP/EBD
■メガーヌ ルノー・スポール トロフィー
「メガーヌ ルノー・スポール トロフィー」は、今回マイナーチェンジしたメガーヌ ルノー・スポールの発売を記念したモデルで、限定30台のみの用意。ステアリング位置は右のみで、価格は408万円。ボディーカラーはジョン シリウスMまたはブラン ナクレMの2色を設定。
昨年、ニュルブルクリンク北コースで量産FF車最速ラップとなる8分7秒97(2012年7月現在)という記録をマークした、メガーヌ ルノー・スポール トロフィーのスペックをそのまま受け継いだモデル。TROPHYステッカー、シリアルプレート、19インチアルミホイール&ブリヂストン「POTENZA RE050A」(235/35 ZR19)を専用装備する。
搭載エンジンはメガーヌ ルノー・スポールと同様。
■メガーヌ エステート GT
ルノー・スポールがチューニングを施した「メガーヌ エステート GT」は、ブラン グラシエ、グリ エクリプスMの2色を用意し、価格315万円。各色30台の計60台の限定モデルとなる。ステアリング位置は左のみ。
搭載エンジンは直列4気筒DOHC 2リッターターボ「F4R」で、最高出力132kW(180PS)/5500rpm、最大トルク300Nm(30.6kgm)/2250rpmを発生。6速MTを介して前輪を駆動する。同エンジンは、ツインスクロールターボと可変吸気バルブタイミング機構による吸気の最適化により、タービン回転が素早く上昇するよう設計してあり、ターボは1200rpmから作動を始める。
ルノー メガーヌ GTライン(ハッチバック)に比べ、フロントスプリングレートが10%、リアスプリングレートが6%高められるなど、ルノー・スポールがシャシーに専用のチューニングを施した。これにより、全高がルノー メガーヌ GTライン(ハッチバック)より30㎜高いにもかかわらず、ボディーロールは同等のレベルに抑えられていると言う。
インテリアでは、使い勝手に優れたエステートの機能性を備え、荷室容量は5名乗車の状態で486L、リアシートを倒すと1516Lまで拡大。荷室幅は開口部で1073㎜を確保するとともに、荷室開口部までの高さを561㎜と低くすることで、荷物の積み下ろしを容易とした。さらに荷室のフロア下にはアンダーボックスを備える。
そのほか、8つのスピーカー、ウーファー、ボーズエナジーエフィシェント7チャンネルデジタルアンプで構成し、専用チューニングを施した「ボーズエナジーエフィシェントシリーズサウンドシステム」を装備する。
ボディーサイズは4565×1810×1490mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2700mm。
ルノー メガーヌ エステート GTの主な装備は次のとおり。
・ディレクショナルバイキセノンヘッドランプ
・ドリルドアルミペダル
・GTロゴ入りフロントスポーツシート
・チルト&テレスコピック機能付レザーステアリング
・バックソナー
・スピードリミッター&クルーズコントロール
・車速感応式電動パワーステアリング
・ABS/ESP/EBD
・ボーズエナジーエフィシェントシリーズサウンドシステム
■トゥインゴ ゴルディーニ ルノー・スポール
トゥインゴ ゴルディーニ ルノー・スポールは、エクステリアにルノーの新しいデザインコンセプトを取り入れたモデル。ブルー マルトMまたはブラン グラシエの2色を設定し、価格は245万円。ステアリング位置は左のみ。
「ゴルディーニ」の名称は、ルノーのチューナーである故アメデ・ゴルディーニ氏からとられたもので、ルノーのスポーツモデルのラグジュアリーバージョンに与えられる。
シャシーにはシャシー・スポールが採用され、最高出力98kW(134PS)/6750rpm、最大トルク160Nm(16.3kgm)/4400rpmを発生する直列4気筒DOHC 1.6リッター自然吸気エンジン「K4M」を搭載。0-100km/h加速は8.7秒、最高速は201km/hとしている。
ボディーサイズは3700×1690×1460mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2365mm。
(編集部:小林 隆)
2012年 7月 12日