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NEXCO東日本、3月1日発売の「和みの天然水」でNEXCO 3社の水商品が出そろう

2013年2月の定例会見より

NEXCO東日本2月定例会見。NEXCO東日本代表取締役社長 廣瀨博氏(中)、管理事業本部長 長尾哲氏(左)、事業開発本部長 鹿島幹男氏(右)
2013年2月27日開催

 NEXCO東日本(東日本高速道路)は2月27日、2月の定例会見を開催した。定例会見の冒頭、同社代表取締役社長 廣瀨博氏は4月27日に開通すると発表した圏央道(首都圏中央連絡自動車道)東金JCT(ジャンクション)~木更津東IC(インターチェンジ)間について触れ、「総延長約300kmの道路で、すでに約110kmが開通している。(新開通区間の)42.8kmが加わると150km強になり、約半分が開通する」と報告。開通が、ミッシングリングの解消、防災力の強化などにつながり、安全・安心な暮らしに貢献するとした。

 本来この区間は2012年度末(2013年3月末)までの開通を目標としていたが約1カ月ずれ込んだことになる。それについては、「建設を担当した業者の1つが倒産した」(廣瀨社長)と言い、リカバリーを図ったものの、予定より遅くなってしまったとのことだ。そのほかにも、国交省との共同事業でもあり、工区の引き渡しなどでそもそものスケジュール遅延があったため、最終的には4月27日という開通日になった。

 また、廣瀨社長は2月22日に開催された国交省主催の第5回国土幹線道路部会にヒアリングスピーカーとして招かれており、「高速道路機能を十分に発揮するために」「今後の維持更新のあり方について」「今後の料金制度のあり方について」「経営効率化への取り組み」などからなる資料を提出している。定例会見では料金の部分に質問が集まり「料金制度については、深夜・早朝夜間割引のような多くの人に利用効果のある割り引きと、通勤時間帯割引のような利用地域に偏りのある割り引きがある」「これらをより効果のあるようなものに見直す提言をした」とのこと。ETC休日特別割引などは2014年3月で終了することが決まっており、消費税の導入などの要因もある(高速道路料金は内税)。いずれ、高速道路利用促進のための新たな割引制度については決まってくるものと思われる。

硬度25mg/Lの軟水「和みの天然水」でウォータービジネス参入

 1月の通行台数、料金収入の速報値は、通行台数が1日平均240万500台(対前年比9.5%減)、料金収入が460億9900万円(19.5%増)。通行台数が減りながら料金収入が対前年比で増えているのはここ数カ月と同様の傾向で、昨年は東北の高速道路の無料化処置があったためだ。

 SA(サービスエリア)/PA(パーキングエリア)の売上高は103億1900万円(対前年比4.6%減)となり、通行台数の減少に伴い前年比でマイナスとなった。

 SA・PA関連では、NEXCO東日本のPB(プライベートブランド)商品として、ナチュラルミネラルウォーターを3月1日から発売することが発表された。長野県北安曇郡松川村を採水地とする「和みの天然水」は、500mLのペットボトル入りで110円。特徴としては、硬度25mg/Lのとても軽い軟水をミクロフィルターで濾過した非加熱製法を採っており、飲み心地が軽いと言う。これは、高速道路という不特定多数の人が利用する環境において、子供から大人まで飲みやすいものにしたかったとのことで、NEXCO東日本が管理するSA/PAの自動販売機で販売される。一部、自動販売機の運営を含め外部委託しているPAなどでは販売されていないので、注意が必要だ。

SA/PA関連を統括する事業開発本部長 鹿島幹男氏
北アルプスに磨かれた安曇野のおいしい水「和みの天然水」

 NEXCO東日本が「和みの天然水」を販売したことにより、NEXCO中日本(中日本高速道路)の「眠れる森の美水」、NEXCO西日本(西日本高速道路)の「高野のしずく」と、大手高速道路会社がウォータービジネスに参入したことになる。高速道路を使用する際は、各社の水を飲み比べてみるのもよいだろう。

(編集部:谷川 潔)