ニュース

NEXCO東日本、ゴールデンウィーク突入に向けてAndroid版「ドラぷらアプリ」リリース

上信越道 佐久IC~碓氷軽井沢IC間の規制はゴールデンウィーク前に片側1車線通行に移行

4月度の定例記者会見出席者。左から、NEXCO東日本 管理事業本部長 長尾哲氏、NEXCO東日本 代表取締役社長 廣瀨博氏、NEXCO東日本 事業開発本部長 鹿島幹男氏
2014年4月23日開催

通行台数と料金収入について解説するNEXCO東日本 管理事業本部長 長尾哲氏

 NEXCO東日本(東日本高速道路)は4月23日、4月度の定例記者会見を開催し、2014年3月の営業概要を発表した。

 3月の通行台数、料金収入の速報値は、通行台数が1日平均292万9000台(対前年比5.1%増)で、料金収入が572億5000万円(4.3%増)となった。また、SA(サービスエリア)/PA(パーキングエリア)の売上高は128億7500万円(対前年比6.9%増)。分野別では飲食・商品販売が約90億5000万円となって対前年比6.4%の増加、ガソリンスタンド部門は約38億1000万円で同7.9%の増加となっている。

 3月は2月の大雪のような天候悪化による通行止めが発生せず、交通量は順調に推移した。これに加え、今年度は圏央道の新規供用、東北地方の復興による需要増加によって交通量がアップし、前年を上まわる結果につながったと分析している。SA/PAの売上でも好天がよい材料になったほか、今年は3連休があったことで飲食・商品販売の売上が増加した。また、ガソリンスタンドの売上では昨年比で3円ほどの単価上昇が各油種であったほか、この部分では4月の消費税増税を前にした駆け込み需要も売上増加の要因になったと考えられている。

NEXCO東日本 代表取締役社長 廣瀨博氏

 定例会見の冒頭でNEXCO東日本 代表取締役社長の廣瀨博氏は、まず4月8日未明から上信越道の佐久IC(インターチェンジ)~碓氷軽井沢IC間で行われている交通規制について説明を実施。これは上り車線の佐久IC~碓氷軽井沢IC間にある香坂川橋近くの道路脇で、盛土ののり面に亀裂が入ったことを受け、安全な交通の確保と状況調査などを行うため上り車線を交通規制していたというもの。当初は一般道への迂回措置が採られ、4月11日からは下り車線の一部を対面通行に一時的に変更し、速度規制も併用しながら上下1車線通行としていた。

 廣瀨氏は多くの利用者に不便な思いをさせたことに謝罪し、4月23日の22時からは上り側の車線を1車線通行可能にし、上下線で1車線通行に変更。下り車線については速度規制を終了することを紹介した。「早期の災害復旧に向け、鋭意作業を進めておりますので、引き続きご理解とご協力をお願いします」と述べている。ゴールデンウィークが始まる直前の4月25日中までに下り車線は通常の2車線走行に正常化を図る予定。ただし、引き続き1車線通行が続く上り車線では、ゴールデンウィーク期間の後半になる5月4日~6日には最大15km程度の渋滞の発生が予測されており、該当区間の通過予定がある人は渋滞予想時間を確認して前後にずらすなどの対策を呼びかけている。

 また、4月からスタートした新しい高速道路の料金体系と通行料金の割引に関しては、システムの移行などの運用面では問題なくスムーズに進行したと説明。しかし、新しい料金などの導入にあたり、同社のお客様センターに多くの意見や問い合わせなどが寄せられたことを紹介。具体例としては料金割引で「通勤割引」に替わって導入された「平日朝夕割引」を挙げ、ETCマイレージサービスの事前登録が必要であること、月ごとの割引対象になる利用回数が確認されたあとに割引が適用されることなどが、ユーザーからは「分かりにくい」「周知が徹底されていない」といった声が寄せられたという。これを受け、同社では引き続き分かりやすい案内と周知徹底に務めるとしている。

「ドラぷらアプリ」がAndroidに対応!

NEXCO東日本 事業開発本部長 鹿島幹男氏

 このほかに今回の会見では、従来からiPhone向けに配信していた高速道路ドライブサポートアプリ「ドラぷらアプリ」が新しくAndroidにも対応したことを発表。利用料金も2013年8月からアプリの1周年記念キャンペーンとして無料提供してきたが、今回のニュースリリースでは正式に無料と紹介されている。

 このドラぷらアプリは、「渋滞予測」「経路・料金検索」「マイルート」「SA・PA検索」などをメインコンテンツとして搭載。「渋滞予測」では新しく1時間ごとの渋滞情報の確認機能を追加。さらにNEXCO東日本の関東エリアでは“的中率80%の渋滞予報士監修”という渋滞予測データもチェックできる。また、「経路・料金検索」は4月からの新しい高速道路料金、ETC割引にも対応している。アプリはNEXCO東日本の高速料金検索サイト「ドラぷら」内にある紹介Webサイト(http://www.driveplaza.com/info/dorapura_app/)に用意されているApp Store、Google playへのリンク先でダウンロードできる。

 また、2013年2月の定例会見で紹介したNEXCO東日本のPB(プライベートブランド)商品第1弾「和みの天然水(110円)」に続くPB商品の第2弾「和みの炭酸水(160円)」を、4月25日からNEXCO東日本が管理するSA/PAで発売することも明らかにされた。

 和みの炭酸水は、奥会津にある只見川とブナ林が広がる自然豊かな源泉からくみ上げられた冷鉱泉を使って製造。広く販売されている輸入品の炭酸水が硬水であるのに対し、和みの炭酸水は日本人が飲み慣れている軟水であることも大きな特徴となっている。天然微炭酸によるまろやかで爽やかな口当たりをキープするため、徹底的な衛生管理のもとミクロフィルターろ過・非加熱でペットボトルに充填して製品化している。

新高速道路料金&ETC割引に対応したiPhone/androidアプリのドラぷらアプリ
4月25日からNEXCO東日本が管理するSA/PAで発売される和みの炭酸水

(編集部:佐久間 秀)