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NEXCO東日本、今年度もSA/PAの「どんぶり王座決定戦!」を開催
11月からブロック予選を開催。2015年3月に2代目“どんぶり王者”が決定
(2014/10/29 19:54)
NEXCO東日本(東日本高速道路)は10月29日、10月度の定例記者会見を開催し、2014年9月の営業概要を公表。NEXCO東日本 代表取締役社長の廣瀨博氏から新規の組織として「事業創造企画室」の設立が発表されたほか、今シーズンの雪氷対策や「第2回 NEXCO東日本 どんぶり王座決定戦!」の開催概要などが解説された。
まず冒頭に、廣瀨氏から新組織となる事業創造企画室の設立について説明がなされた。同組織は社長直轄となる部署であり、企画調査・立案をスピーディに行うことを目的として設立されている。高速道路や休憩施設などの状況を含む社内ビッグデータの事業活用、情報サイト「ドラぷら」などの情報提供関連事業、高速道路の安全確保を目的とした自動空中ロボット撮影システムや緊急ヘリ撮影システムなどのSMH(スマートメンテナンスハイウェイ)関連事業を手がけることになる。具体的な予算や目標などは明かされなかったが、事業として確実にものにしていきたいと廣瀨氏は述べた。
9月の通行台数、料金収入の集計速報は、通行台数が1日平均282万1000台(対前年比1.9%減)で、料金収入が671億8900万円(同20.4%増)となった。また、SA(サービスエリア)/PA(パーキングエリア)の売上高は121億4200万円(対前年比4.2%減)。分野別では飲食・商品販売が約86億3000万円となって対前年比2.6%の減少、ガソリンスタンド部門は約35億1000万円で同8.0%の減少となっている。
通行台数が減少した要因について、NEXCO東日本 取締役兼常務執行役員 管理事業本部長の山内泰次氏によると、先月に続き交通量は減少しているものの、減少率は下がってきており、休日の天候とガソリン価格の安定化が好材料になっているとのこと。また、料金収入の増加要因として、4月に改定された利便増進計画の終了に伴う料金割引の再編を挙げている。特に平日の朝夕割引については、従来の通勤割引と異なり割り引き前の料金が料金収入として計上されているため、対前年比と比べて大きくなる傾向があるとしている。
SA/PAの売上高については、NEXCO東日本 取締役兼常務執行役員 事業開発本部長の鹿島幹男氏より解説。飲食・商品販売に関しては、2013年は3連休が2回あったが2014年は休日が1日少なく、さらに秋分の日が飛び石連休になったため行楽などの足が伸びず、前年を下まわったと説明した。ガソリンスタンド部門は消費税増税の影響と、各油種の単価が6円ほど上がっているため、レギュラーとハイオクの両方で給油量が減ったことが原因とのこと。
ウインターシーズンを控えた雪氷対策に関しては、今年も前年同様に雪氷出発式やポスターの掲示、テレビCMなどによるユーザーの雪氷対策の喚起を行うとのこと。また、今年2月の大雪で多くの区間に通行止めが発生したことを教訓とした対策を進めており、ハード、ソフト両面で施策を行うとのこと。具体的な内容は11月の定例記者会見で発表される見込み。
また、今回で2回目となる、SA/PAの地元食材を使用したオリジナルどんぶりの頂点を決定するコンテスト「第2回 NEXCO東日本 どんぶり王座決定戦!」が開催される。これはNEXCO東日本がSA/PAを「地域ショーウインドー化」する取り組みとして行うもので、管轄しているSA/PAの149店舗で販売されるオリジナルどんぶりのなかから、食べたいと思うどんぶりをSA/PAの現地やWebでの得票数で競うコンテスト。11月にブロック予選を実施し、通過した73店舗が12月に実施される地域ごとのブロック大会に進出。ブロック大会を勝ち進んだ11店舗によって2015年3月に決勝大会が実施され、2代目「どら丼」王者を決定する。第1回目のコンテストでは5万票以上の投票があり、王者は常磐自動車道 友部SA(上り)の「“茨城を食べつくそう”栄光の丼(どんぶり)」に決定。1日100食以上を販売する名物となった。なお、投票者のなかから抽選で500人にドライブグッズ(車載タイプのプラズマクラスターイオン発生機)やSA/PAで使えるお買い物券(2000円分)がプレゼントされる。