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タミヤ「RCサッカー 新橋カップ」にCar Watch&GAME Watchチームで参戦

優勝は一般参加の「T-UNIT」、準優勝はSE向けWeb媒体「Think IT」

ウイリー系ビッグタイヤRCカー「フォルクスワーゲン タイプ2(T1)ウイリー」
2013年3月3日開催

 3月3日、タミヤ プラモデルファクトリー新橋店で「RCサッカー 新橋カップ WORLDCUP2013 予選大会」が開催された。これは、ウイリー系ビッグタイヤマシンを使った競技で、2台1組でサッカーを行うもの。当日は、Car Watchも僚誌GAME Watchとチームを組み、「Car Watch&GAME Watch」チームとして参加してみた。

タミヤ RCサッカー 練習風景

 RCカー2台によるRCサッカーのルールは、通常のサッカーと同じくゴールにサッカーボールを入れるというものだ。サッカーは足を使ってボールを蹴るが、RCサッカーではRCカー、それもウイリー系ビッグタイヤマシンを使う。2台同士の対戦となるため、サッカーと言うよりフットサルのイメージに近い。

フォルクスワーゲン タイプ2(T1)ウイリー。購入後、電池を充電すればすぐに楽しめるXBタイプも発売されている
アクセルを一気に開けるとウイリーするような重量配分になっている
モーターはこの位置に。MRタイプの2輪駆動車
シャシー下面
フロントサスペンションはダブルウィッシュボーン
リアもダブルウィッシュボーン。リアは駆動軸が通る
アクセルを一気に開けると、ウイリーしながら走る
転倒しないよう、ウイリーローラーが備え付けられている

 当日集まったチームは、一般参加チーム、メディアチームあわせて12チーム。メディアチームはRCカー専門誌の「RCマガジン」「RC ワールド」などに加え、「Car Watch&GAME Watchチーム」、Car Watchと同じインプレスグループに属するSE(システムエンジニア)向けWeb媒体「Think IT(シンク イット)」(http://thinkit.co.jp/)も参加していた。

 Think ITでは「ミニ四駆×Arduino×Bluetoothで“夢のミニ四駆”を作ろう」(http://thinkit.co.jp/book/2012/02/04/3949)という連載を行っており、その縁で参加したとのこと。そしてこのThink ITチームが驚きの活躍をすることになる。

新橋カップの主審を務めるタミヤ ラジオコントロールモデル広報担当 満園紀尚氏
新橋カップの組み合わせ表。勝ち抜き戦に加え、敗者復活戦が用意された。Car Watch&GAME Watchチームは、第6試合が初戦
タミヤ プラモデルファクトリー新橋店の2階に設けられた特設会場。普段はミニ四駆のコースなどが設置されている
参加は12チーム、24台。RC専門誌の車は、きれいにペイントされていた

T-UNITチームがRCサッカー WORLDCUP2013への参加権を獲得

 RCサッカーの基本ルールは、RCカーを使って敵陣にボールを蹴り込む(というより、RCカーで押す)だけ。この試合では、前半2分、後半2分の4分試合となっていた。

 そのほかのルールとして、壁際でボールの押し合いになって状況が膠着した場合はスタッフがボールを取り上げ投げ入れる「ドロップイン」、ゴール間際で膠着した場合の「ゴールキック」などが用意されている。PK(ペナルティキック)もあり、その際はキーパー役のRCカーを白線で囲まれたペナルティエリア内に相手がセットし、キーパー役のRCカーにぶつからないようにワンタッチでボールを蹴り入れればOKだ。

 また、マシンのパワー差によるゴールインやボールコントロールは認められず、ボールと相手マシンごと押し込むような場合は、すぐに笛が吹かれ、ボールのドロップインが行われていた。

 この大会の優勝者は、秋に行われるRCサッカーWORLDCUP2013へ招待される。Car Watch&GAME Watchチームも、勝利を目指してゲームに挑んだ。

試合風景。RCサッカーは見ていても楽しい。2台のチームワークが勝利へのポイントとなっていた

 初戦の相手は、一般参加の「ブルーラインチーム」。Car Watch&GAME Watchチームの使用したRCカーは「フォルクスワーゲン タイプ2(T1)ウイリー」だが、相手はジムニーを使用していた。結果はというと、4対0でボロ負け。このゲームは、2台の連携が大切なようで、相手は攻撃と守備をきちんと役割分担していた。一方、Car Watch&GAME Watchチームは、2台ともボールを取り行くなどしてゴールがガラ空きになり、その隙にゴールを決められるなど情けないばかりだった。

膠着状態に陥ると、主審が判断してボールをドロップイン。ゲームがそこから動き始める
ボールそこのけで絡んでしまうことも。故意に他車にぶつけたら、ペナルティキックとなった
ペナルティキックの際は、ペナルティエリア内にキーパー役のRCカーを置く。そこを避けるようにシュートを決める
見事ゴールが決まったシーン。このペナルティキックは、なかなか難しいものだった

 このゲームでは、敗者復活戦が用意されており、Car Watch&GAME Watchチームは、第5戦(一回戦)の敗者であるThink ITチームとの対戦となった。さすがに今度は学習し、攻撃役と守備役をきっちり分けてゲームにのぞむ。先に1点を先行されたものの、1点を決め返すことができ、1対1の同点に。しかしながら、隙を突かれて2点目を決められ、またもや敗戦。RCサッカー 新橋カップからの敗退が決まった。

 Car Watch&GAME Watchチームに勝利したThink ITチームは、その後敗者復活総当たりを勝ち抜け、準決勝に進出。準決勝でも勝利し、決勝戦に挑んだ。決勝の相手はRCサッカーへの参戦経験もある一般参加の「T-UNIT」。さすがにT-UNITチームのRCカーの操作は素晴らしく、5対0で圧勝。T-UNITチームがRCサッカー WORLDCUP2013への参加権を獲得した。

決勝戦前の記念写真。左の2台がThink ITチーム、右の2台がT-UNITチーム
T-UNITチームが5対0で圧勝した
T-UNITチームがRCサッカー WORLDCUP2013への参加権を獲得

ルールはシンプル、対戦は奥深く

 RCサッカーに参加して感じたのは、チーム力の大切さと、よい意味でのユルさだ。2台同士での対戦となるため、役割分担をきっちり決めることと、2台の役割をどう入れ替えていくのかがポイントになるようだ。たとえば、攻撃側の1台が相手チームともみ合った際に、ボールがこぼれることがよくあったが、そのチャンスを見逃さないチームが効率よく得点していた。

 また、このRCサッカーは、サッカーボールを使うため、RCカーの操作テクニックが要求されるものの、それほど正確なボールさばきができないため偶然が介在する要素が大きい。そのため、付け焼き刃のCar Watch&GAME Watchチームは負けてしまったが、1日しか練習しなかったというThink ITチームは準優勝まで勝ち上がることができた。

 2台対2台というのも絶妙なバランスで、チームとしての戦略が要求されるほか、1台対1台と比べてゲームがシビアにならない。これが3台対3台だと、ゲームの戦略性が上がるのだろうが、対戦には6人が必要になり、なかなかゲームを開催しにくくなるだろう。

 動きのコミカルなウイリー系ビッグタイヤRCカーを使うこともあって、気軽に参加できるのも嬉しい。RCカーの新たな競技ジャンルとして成長することを期待したい。

 今後は、3月16日~17日にタミヤ掛川サーキット(静岡県掛川市)、3月30日~31日に横浜赤レンガ倉庫(神奈川県横浜市)などでの開催が予定されている。興味のある方は、タミヤのWebページ(http://www.tamiya.com/japan/cms/newstopics/2012-rcsoccer.html)を参照していただきたい。なお、新橋カップの模様はTAMIYA LIVEで(http://www.tamiya.com/japan/cms/tamiyalive/)再放送予定だ。

RCサッカー WORLDCUP2013は、11月16日~17日にツインメッセ静岡で開催

(編集部:谷川 潔)