ホンダ、超小型EVを使った社会実験を行うためのMOUを熊本県および宮古島と締結

　本田技研工業は6月4日、 超小型モビリティーの車両区分および欧州L7カテゴリーを視野に入れた近距離移動用の超小型EV「マイクロコミュータープロトタイプβ」を使った社会実験を行うためのMOU（Memorandum of Understanding）を熊本県および沖縄県宮古島市と締結したと発表した。

　社会実験は今秋から順次実施予定で、高齢者層の近距離圏内の日常的な移動支援のほか、通勤や業務目的のカーシェアリングといったさまざまな用途での可能性に加え、それぞれの環境に合わせたインフラを含めた街づくりについても各自治体と共に検証していくとする。また、子育て層に対しての価値検討も合わせて推進する。

　マイクロコミュータープロトタイプβは、国土交通省主導で導入が検討されている超小型モビリティー。バッテリーやモーター、コントローラーなどを床下およびリアスペースに配置し、動力機能をコンパクトに完結させたプラットフォームである「Variable Design Platform」を採用することで、さまざまな用途や顧客の要望に合ったボディーや内装を、既存の自動車より比較的容易に開発・生産することを可能にしたと言う。